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障がい者が東京都心で小さく暮らすということ

(都心のイメージ=スーラ)
東京都港区在住の神楽坂養豚場です。
転職をきっかけに発達障害持ちが、職住近接で暮らしたいと思い、港区に引っ越してきて3ヶ月以上経ちました。住んでみた感想を書きます。


ちなみに私のスペックはこんな感じです
・不注意優勢型のADHD+ASD
・外資系コンサルティング企業でオープン就労
・キャッチとか勧誘を断りにくい
・服装には無頓着だがインテリアは大好き(最近は最低限おしゃれしています)
・家賃には8万(昇給して10万)ぐらいまでならかけてもいいかなと思っている
・休みの日は家でゴロゴロしているか、美術館かショッピングセンターに行く

職場の近くに住む

今回は都心に住むというより、会社の近くに住んで、できるだけ平日の負担を減らそうとするのが目的でした。
職場の近くに住んでみて、当たり前ですが朝、夕方の通勤の不安が確実に減りました。
大雪が降った時など、イレギュラーな時もパニックにならずに、歩いて会社までいけるのは障害特性からしても安心でした。

外資系の会社は障がい者枠で働いていても、どうしても残業が増えてしまうのですが、すぐ家に帰れるという安心感で、ゆったり残業ができました。
私自身は在宅よりも職場で働きたい派閥なので(オンラインで質問がしにくいタイプ)、郵便物の対応などすぐオフィスに行ける環境は向いていたと思います。

大学の頃は近くに住んでいると、友達の溜まり場になってしまうこともあったのですが、やはり社会人なのでそこの住み分けはしっかりしています。プライベートは誰にも邪魔されずに楽しめています。

唯一近いからこそ逆に遅刻の言い訳ができないのが難点です笑

都心に住むメリット

当初は会社の近くに住みたいと思っていて、もし会社が郊外だったらそこに住もうかと思っていました。なので都心に物凄いこだわりはなかったです。
それでも都心に引っ越したことで、改めて、都心3区、5区の特徴について見えてきたかと思います。

都心に住んで思ったのが、様々な理由で車の運転ができない障がい者だからこそ、都心に住むメリットが多いということでした。
特に千代田区、中央区、港区は地下鉄や都バスなどの交通機関が発達しているため、休みの日でもクオリティオブライフの高さは維持できています。そしてレンタルサイクルや電動キックボードなど、健常者の方も含めてどんどん移動が楽になっています。
(都営交通は都内在住の障がい者は無料です)

港区に関して言うと意外と住んでいる人も多く、スーパーも充実しているので、自炊派も外食派も満足できます。お金はかかりますが、ネットスーパーもあるので最悪忙しい時、動けない時はそれで済ませようと思っています。
麻布十番あたりのスーパーの充実度は異常です。ありがとう、ダイエー。

家賃が高いのは工夫でなんとかする

区役所の人も言っていたのが、都心3区は家賃がものすごく高いと言うこと。特に港区は家賃相場が日本一。
ただその中でも安い賃貸はあるのです。

よく言われているのが
・バストイレが一緒の住宅に住む
・築年数が20年以上の物件に住む
・オートロックが付いていない物件に住む
・駅から離れているところに住む(都心はバス停が近いのでそれを使いこなすのもアリ)
です。

郊外で大きく暮らすか都心で小さく暮らすか、それとも

働く上で、障がい者も健常者も住む場所は、その人の人生の方向性を決める重要な要素だと思っています。
都心で小さく暮らすのもアリ、同じ予算で郊外で大きく暮らすのもアリ、はたまた節約思考で郊外で小さく暮らすのもまたアリです。
この記事で私が言いたいのが、

都心はお金持ちだけの場所じゃない

です。
華やかななんとかヒルズの裏で小さく暮らしている障がい者もいる、そのことに気づいていただけると嬉しいです。

神楽坂養豚場

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