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書きたいネタ2 友人の子供に会う話

友人は、友人の子供が生まれる前に死んでしまう。
男は、それを知っていた。
なぜ知っているのか、どうやって知ったのかは闇に包まれたままではあるが、とにかく、知っていたのだ。

男は未来へいくことにした。
男が息子へ残した手紙を、その息子が成長した時に渡すために。
なぜって、その手紙がこのままでは息子の手には渡らない未来があることも、男は知っていたから。
だから、未来へ渡った。

男にとってそれはただの気まぐれで、でも確かにその友人のために行った行動。
ただの興味でその息子と同じクラスになって、いつの間にか友達になって。
しかるべき時に手紙を手渡したときの涙を見て、冷たい秋の息吹も不思議と暖かく感じた、そんな話。

友人の息子はいつの間にか友人に変わっていて。
そんな話もいいよね。

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