書きたいネタ4 人の肩に疫病神が見える子
少年は人の肩に厄災を見ることができた。小鳥のような小さい厄災なら、その日のうちに箪笥の角に小指をぶつけるとか、物をなくしてしまうだとか、風を引くだとかそんな程度。人の頭ぐらいの厄災なら、少し先に骨折とか入院とか、大切なものを壊してしまうだとか。
ちいさな厄災ほどよく目にする。おっちょこちょいで有名な人の肩には、ほぼ毎日小さな厄災が乗っていた。自分の肩にも乗っているのを見ることがある。そんな日はたくさん気をつけても、忘れ物をしたり足をぶつけて打撲になったりしてしまうのだけど