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【観覧メモ】江戸東京博物館「古代エジプト展」。まるで図鑑のような図録が素晴らしい。

2020年11月21日〜2021年04月04日。 特別展「国立ベルリン・エジプト博物館所蔵 古代エジプト展 天地創造の神話」。3月中旬観覧。平日の午後だったが、入館まで15分待ちの行列。館内の密を避ける入場制限なので、館内は人越しに展示を見るようなことはなかった。

今回は全展事物撮影可であることが話題だが、結論からすれば撮影はそんなに気合いを入れる必要はない。なぜなら図録が素晴らしい。美術館サイドで撮影されたもののようだが、いろいろなアングルの画像、ていねいな解説で構成され、ほとんど「図鑑」レベルの完成度。

さらに巻頭の古代エジプト神話の解説が素晴らしい。成立過程と、神話がどのように古代エジプト人の世界観と一体であったかを、平易かつ明確に説明されている。小学生がギリシャ神話を理解するくらいスムーズに古代エジプト神話の登場者と構成、歴史的変化、それがどう展示物と関連するのかが理解できる。

展示を見る前に図録巻頭数ページに目を通しておくと、展示そのものをかなりしっかり理解し楽しめる下地を得ることができる。

展示内容ももちろん素晴らしい。素晴らしいが、当然のことながら石ばっかりである。もう少し副葬品としての土器などもあるかと思っていたのだが。しかし、やはり素晴らしい。写真を撮ることより、隅々まで魅入った方が楽しめるので、やはり図録がお勧め。

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須恵器・土器・考古・郷土史等々に関し、都内近郊の博物・資料館・展示の情報を整理記録がてらアップしていく予定です。