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キリンビール横浜工場見学&試飲&工場できたてクラフトビール三昧

 神奈川県立歴史博物館に行くのに、もう1件何かないかと考え、そう言えばまだ行ったことがなかったキリンビール横浜工場の見学を予約。もちろん最大の目的は「試飲」ですが、予想以上に「充実したビール体験」ができる場所でした。

見学の前に、煙突とタンクを見ておこう

 夏休みということもあり、子どもを連れた家族も多く参加していました。見学コースは、随所に映像コンテンツを使い、歴史・原料・発酵・工程・品質、等々がパネルを読んだり、メモを取らなくてもスッと入ってきます。より詳しく知りたければ、詳細な説明展示やガイドさんに質問し答えてもらうこともできます。ですから事前準備は不用です。
 しかし、見学前にお勧めしたいのが、「工場外観」2か所のチェックです。その1が、見学受け付け入口の右側から見える「煙突」です。独特な形はビール工場のシンボル的なもの。帽子のカバーが付けられ、風向きに合わせてクルクルと回ります。

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 もう1つは「貯蔵タンク」。工場脇の整備された緑地奥のレストラン付近から見えます。工場見学後の出口からアプローチしやすいですが、タンクの大きさと数を体感しておいた方が、見学時の説明が分かりやすいと思います。また、試飲後は、チェックを忘れる可能性もあります。

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 緑地内にはビオトープも作られ、虫もやってきます。「ビールの学習」につき合ってくれたお子さんの追加体験としてもお勧めの場所です。

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 工場見学は時間の10分前までに受付を済ませ、ウエイティングルームで待ちます。受け付けフロアには、ビールの「缶の変遷」「ラベルの変化」、瓶やペットボトルのことなどが楽しみながら学べる「ノミモノ・ラボ」、ウエイティングルームには「ぱえる」撮影スポットなどもあるので、「見学前の時間」には余裕をもって望むのがいいでしょう。

見学前には「飲まない」

 「ビール工場の見学だし」と、見学前にどこかで「0次会」と称して飲んでくる人もいるかもしれません。しかし、そこはグッと我慢しましょう。見学内容は「五感を使った体験プログラム」となっています。視覚、音、触感、臭い、そして味覚。それらを使って「一番搾りのおいしさの秘密」を探るのがテーマです。
 実際の原料が用意され、ホップの香り、焙煎された麦を噛みしめてにじみ出るほのかな甘味などが体験できます。

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 そして、「一番搾り」をまさに今ここで作っているからこそ体験できるのが「一番搾り麦汁」の試飲体験です。「一番搾り」の発売開始は1990年。もう30年近くになるわけですが、その間ずっと「一番搾り麦汁の美味しさ」と言われ続け、何となくそうなのだろうと思っていましたが、そもそも「一番搾り麦汁」って何が違うのかは、よく分からずに今日に至ります。その「一番搾り麦汁」と「二番搾り麦汁」の飲み比べ試飲が用意されていることが告げられた瞬間、5歳の女子に叱られそうなくらい、そこはボーッとスルーしてきていたことに気付きました。

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 左が「一番搾り麦汁」、右が「二番搾り麦汁」。この飲み比べは、かなり感動します。その感動を薄めないためにも、事前の飲酒は控えた方がよいでしょう。そして、麦汁試飲後はあらためて「ビール」という飲み物への認識が深まり、仕込タンクを見る目も変わり、見学の先にある「工場での試飲」への期待が高まります。もちろん試飲目的で来てるのですが、何となく「ここまで理解しているから、試飲もまた意義深い」という自分への説得力が違ってくるのです。

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あらためて「ビール」の楽しさを体感

 見学一巡後、試飲会場へ。残り20分程度で3杯のビール、またはジュース等の飲料が楽しめます。この日は、「一番搾り」「一番搾り黒生」、ギフト限定の「一番搾りプレミアム」が用意されていました。

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 サーバーの前に立てば、注ぎたてのビールが提供されます。「一番搾りプレミアム」は香りを楽しむ形のグラスで提供。

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 隣室の仕込タンクを窓越しに見ながらのできたて「一番搾り」。この「近さ」がさらに美味しさを感じさせます。おつまみに工場限定柿の種も。

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 「一番搾り黒生」と「一番搾りプレミアム」。3杯の内訳は自由。好きな銘柄3杯でも、ジュース等と組み合わせてもOK。
 さて、「一番搾り」なのに異なる風味の3銘柄を飲み、もちろん満足しますが、「ビール楽しい」という気持ちの広がりは止まりません。しかし、見学時間は終了です。試飲も3杯までがルールです。

 でも大丈夫。

 工場併設のレストラン「ビアポート」とパブ「スプリングバレーブルワリー」があるからです。いずれも夜まで営業しているので、見学後もゆっくり過ごせます。

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須恵器・土器・考古・郷土史等々に関し、都内近郊の博物・資料館・展示の情報を整理記録がてらアップしていく予定です。