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須恵器・土器を愉しむ【観覧メモ】和泉市いずみの国歴史館「泉の首長誕生 弥生時代から古墳時代の府中遺跡を中心に」「常設展」

開催期間2021年1月16日から3月21日。観覧3月上旬。「胃もたれするほどの須恵器の企画展」をする気になっていた資料館。泉中央駅から徒歩20分、桃山学院大学に隣接する生涯学習施設内にあった。小規模な施設だが、中身がギュッと詰まっている。まずは企画展から。「府中遺跡」と呼ばれる地域の出土物だが、弥生期から重要な土地であったようだ。

まず土師器と須恵器。

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弥生期の土器。

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この器種のポットは愛知陶磁美術館の「YAYOI展」にも同型のものがあった。その時の展示パネルの説明では、こんな感じに持つのだと思う。意外に扱いやすい。

ElOcKFPVMAAFwDsのコピー

割れていたものをこの展示のために修復したという須恵器の大甕。すごい迫力。

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須恵器の大甕は施設入り口にも展示されている。

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続いて施設右側の常設展。企画展のため縮小展示していたようだ。

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このへんで気づいたのだが、ここの展示はかなり「写真に撮られること」を意識した配置になっているのではないだろうか。見やすさにもつながるし、限られた空間で最大限展示できる空間の効率化がなされている。

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「カツオの煮汁」を税として納めるために使われた長頸瓶。という記述をずいぶん前に何かの本で読んで、ラッパ型の頸の脚付きの大きなものをイメージしていたが、なるほどコレなら分かる。疑問が1つ解消した。見られて良かった。

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サラッとひとまとめに展示されているが、紅白歌合戦のエンディングのような状況である。閉館時間直前にこの景色を前にしている絶望感がハンパない。

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何周しても観終わらない。この密度で行われた過去の須恵器展はどんなものだったのだろうか。「!!!須恵器2!!!」展の図録は購入できたが。やはり見たかった。

須恵器・土器・考古・郷土史等々に関し、都内近郊の博物・資料館・展示の情報を整理記録がてらアップしていく予定です。