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1分小説 ちいさく、おおきな月面探査


「月が綺麗ですね!」

「えっ?!」

「えっ?!」

「ん?そういう告白ですか?」

「え、え、何で?」

「あれ?知りません?「月が綺麗ですね」にまつわる有名な話」

「?、何かそういうのがあるんですか?」

「えっとですね………。夏目漱石がとある海外の小説を翻訳した時にですね 、「月が綺麗ですね」っていう風に訳したんですね。それの元の英文が何だったかと言うとですね、「 I love you 」………だったんですね 」

「へぇ〜、初めて知りました。なんか文豪っぽい話ですね」

「そうでしょ?そして凄くロマンティックで僕この話とても好きなんです!」

「私も。なんか憧れますね」

「そして、これに対してこれまたロマンティックな返しが考えられたんですね」

「へえ〜!どんなの?」

「「今なら手が届くかもしれませんよ」って」

「うわぁっ!すごいっ!」

「でしょっ?、すごいよね!」

「本当に、………聞いててドキドキしちゃいますね」

「ね、本当に月も綺麗だし」

「………えっ?」

「あっ、いえ、あの………」

「………」

「………」

「フフフッ!」

「?」

「周りを見て下さい。クレーターに銀色の砂。私達はもう月面を歩いています!」

「………あっ!、う〜んとねぇ………、「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、“ここにいる2人”にとっては偉大な飛躍である」」 

「………ん?、何ですか?それ?」

「ああ、ええっと、これはですね………」

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