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お金は健康に良い

コロナ禍と社会人になったのが相まって、お酒を飲む回数が半分の半分にまで減り、これまで気にもしてこなかった"健康"を気にするようになった。社会人になるまで太陽が沈んだらおはよう太陽が出たらおやすみレベルでどっぷり大学生らしい生活をしていた私。アニメ「はたらく細胞」なら確実に赤血球や細胞たちが悲鳴を上げる、かなりブラックな労働環境だったと思う。この場を借りて赤血球さんたちに謝罪したい。

気になったらとことんな性格なので健康になるべく情報をかき集めていたところ、日本はまさかの農薬・添加物大国であることを知った。国産は安全安心!ってそこら中で聞くんですが、それを信じて20何年か生きてきてしまったんですがと掌を返された気持ちになった。(もちろん安全安心な商品もたくさんあるが)

ジャンクなイメージのあるアメリカより、日本の方が認可されている農薬が桁違いに多かったり、アメリカでは添加物扱いのものが日本では無添加と表記できてしまうこともあるらしい。

それなら無農薬のお野菜を買いますわと言いたいところだが、高い。普通の野菜なら「野菜」と言うところを「お野菜」と言いたくなるほどお高い。ちょっとギャルの私ですらお上品な物言いにさせる、無農薬のお野菜。もちろん買えないほどの値段ではないが毎日となるとお財布的に手を伸ばせない。健康に良いものは高い。

つまり、お金は健康に良い。皮肉である。


曖昧な記憶だが、お金持ちに健康な人が多いのは食べ物に使えるだけのお金があり、健康的な食生活を維持できるからだそうだ。納得のいく結果だ。

更に、健康であればメンタル、身体も安定し、生産性も上がる。働ける期間も伸びる。病院のお世話にもならなくて済む。お金は健康に良いし、健康であることはお金になる。


反対に安いことを理由にジャンクフードを食べ続けるとどうなるのか。ドキュメンタリー「スーパー・サイズ・ミー」では、30日間マクドナルドにあるものしか食べず、店員にスーパーサイズを提案されたら絶対にYesと言わなければいけない、人体実験とも言えるはちゃめちゃな企画が実行される。

6歳の私が見たら天国やんけと思うであろうこの企画、結果は当然肥満だが、それだけでなくメンタルの異常もポテトの如くサイドについてくるのである。その状態では働く気力も当然湧かず、お金に繋がらない。病気になれば病院代もかかる。短期的には経済的なようにみえるファストフードだが、長期的に見ればかえってお財布に打撃を与えるのだ。

マクドナルドの創業者のレイ・クロックは「世の中で金を使うのは庶民だ。庶民の生活を知ることが金儲けへの道だ。」と言ったそうだ。
やばい。完全にカモにされている。金儲けがメインの庶民向け商売なんだから健康に注力しているはずがない。実は、ファストフードはコスパが悪い。マック側からはコスパがいい商売だが。


悲しいほどにお金は健康に良い。加えて健康でいることはお金に良い。

私は今カフェで目の前にあるポテトのポスターの誘惑を交わしながらこの記事を書いている。今の私にできることはファストフードの誘惑に打ち勝ち、そのお金で無農薬のお野菜を買いつつ所得をぶち上げることである。

健康への投資のリターンに期待しながら、マックのポテトの味を忘れる方法を探している。

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