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空をぼんやり眺めながら帰る帰り道ダイヤモンドも宝石もアクセサリーもいらないから
あの月の輝きが欲しいと願っていたな。

海からの贈り物として並んでいたパールを眺めていた時、その輝きが月と同じだと思ったの、
それはそれは運命的で衝撃的で。

流星群がやって来る前には必ず、
近くの学校の校庭で星が流れるのを待つ。
星を見ていたくて、
流れ星をみていたくて、
空のずーっと奥の方を眺めるよ。
いつの間にか星が流れていることにも気づかないで、
隣にあなたがいたことも忘れて、
その濃紺に夢中になっていた。

海の深いところを眺めていると、
この海の底はどこまでつながっているのかと不思議になる。
一つ気づいてしまったこと、
その濃紺はあの時校庭で見ていた夜空と
変わらなかったこと。

世界はそうやって実はつながっているよって
教えてくれている。
大きなものに憧れているうちに、目の前のものが見えなくなってしまったり、
欲しいものに夢中になっているうちに何が欲しかったのかもわからなくなってしまう世の中の中で、
変わらないことはいつも
自然は一つだということ。
わたしも自然の一部みたいな存在だということ。

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