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“好き”よ、おかえり。

“好き”が、私のもとへ帰ってきた。
まだ気まぐれに出かけるけど、それでも帰ってきてくれた。

“楽しい”も、帰ってきてくれた。
1日のなかで30分くらい顔を出してくれないけど、それでも帰ってきてくれた。

“好き”と“楽しい”が帰ってきてくれたことで、幸せな時間がすごく増えた気がする。笑顔でいられる時間が増えた気がする。

心療内科に通って2ヶ月以上。中等度の鬱だと診断されて1ヶ月半。案件の調整が行われて仕事以外の時間を確保できるようになってきた。

段々と良くなってきた感覚もあるので、回復のステップを記録しようと思う。とはいえ、寛解には至っておらず、底が底すぎたので“良くなっている”と感じているだけで、まだ普通の状態には至っていません。

回復ステップ1
「お皿を洗おうかな」「自炊をしようかな」「部屋を片付けようかな」という気持ちが湧いてくる。

ポイントは、気持ちが湧いてくる“だけ”ということ。実際の行動には移れません。ただ、ふわっと意欲が湧き上がることで、ドン底から少し上がれた気がしました。

回復ステップ2
「お皿を3分間分だけ洗えた」「お米を2合炊いて冷凍ごはんをストックできた」「ゴミをゴミ袋にまとめられた」

ポイントは、少しだけ行動できたこと。たった3分でも、お皿を洗えたことには違いありません。ごはんを炊いただけでも、自炊の第一歩を踏み出せたことに違いありません。完璧にこなすエネルギーはないけれど、ほんの少しだけ行動できる日ができてきました。

毎日継続はできなくて、1週間に0日だったのが1週間に1日に増え、2日増え…という状況です。いまだに毎日はできません。

回復ステップ3
休日に外出できた。徒歩3分のコンビニに行ったとか、歯医者に行ったとか、そんな次元の話です。でも、大きな変化でした。

基本的に休日は身動きが取れず、気絶しているか放心しているかでした。それが、Amazonプライム・ビデオを見ることが増えて、近くに外出できるように…

鬱の診断が出た当時は、病院へ行くだけでも大仕事でした。休日の大半は記憶がなく、かと言って眠れているわけではないので睡眠不足は続き、人生が消えてしまったようでした。

回復ステップ4
お出かけができるようになった。新宿御苑へ行って紅葉の写真を撮ったり、最寄り駅前の本屋に行って本を物色したり。

好きなことに手を出せるようになりました。
読書や映画鑑賞みたいな、能動的に長めな集中力が必要な趣味はまだ難しいけど。

集中力がいらない趣味を、少しずつ楽しめるようになってきました。

回復ステップ5
友だちと会うことが、楽しみになった。会ってみて、楽しかった。

親しい友だちと会うことが、すごく億劫になっていた。実際にあっても疲れていて、楽しめない。面白いはずなのに、笑えない。

そんな時期が続いていました。

それが、やっと楽しく感じるようになったんです。くだらない話や会社の愚痴を話しながら、おいしいモツ鍋をつついて。レモンサワーをゴクゴク飲んで。

そういえば、“おいしい”と思ったのも久しぶりでした。

回復ステップ6
自発的に、積極的に動けるようになった。

絶賛、転職活動中!面接に行くことも苦痛じゃなくなって、積極的に動けるようになりました。環境を変えることに、積極的になってきました。

環境を変えるって、前向きなことなのにエネルギーが必要。これができるようになったのは、本当に大きいなって思います。

こんなステップで変化してきた。
3ヶ月ほど常に悲しい気持ちが続いていたけれど、それもなくなった。悲しみがない日々は、本当に心が軽い。笑えることも、すごく幸せ。

まだ通常運転ではないけれど、確実に回復してきているのはすごく嬉しいです。

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