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“生活”が消えた6ヶ月間。

“生活”を難しいと思ったのは、はじめてだった。

生きづらさや馴染めなさを感じることはあったけど、それとも違う感覚だった。
この半年間は、私の人生から“生活”が消えて、私の人生も消えた。

平日は9時に家を出て、0時に自宅に戻る。そこから更に2時、3時まで仕事をして、パソコンをベッドに持ち込んだまま気絶する。5時には目が覚めて、残った作業を少しして、7時にシャワーを浴びる。身支度を整えたら、身体を引きずってオフィスへ向かう。

目を覚ましている時間の9割が仕事だった。1割は命を繋ぐためや仕事に行くための時間だ。

休日は身体が動かないけれど、無理やり仕事をして、時々意識が途切れて、また仕事をする。

趣味に使う時間もエネルギーもなくなって、友人と会うことが苦痛になった。楽しい人ではいられないし、優しい人でもいられないから。

ありとあらゆる時間を仕事に搾り取られて、私の生活がなくなり、人生が消えてしまった。

こんな時間を過ごすために自分を生かすなんて、意味がわからなかった。仕事は暮らしを支えるものだから、と言い訳してみても、仕事が暮らしを壊していることは明白で。生きる必要性も意欲も願望も、なにも見出せない時間が続いた。

ちなみに、裁量労働制だったため、過酷な労働に対する対価は何もない。

上司に鬱を報告したとき、彼女は私から話を聞くことはなかった。ただ重い案件を剥がしてオワリ。休む暇はずっとない。

いまの会社での日々は、命を吸い尽くされただけだった。

私は、生活を営みたい。人生を取り戻したい。

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