佐藤健って名前は、LINEと最高のマリアージュ
夜の銀座で、アスファルトに両膝着地を決めるとどうなると思いますか?
左右の膝にタンコブができるんですよ。
本日銀座の往来のど真ん中で、見事に足をくじいて全体重を両膝で受け止めました。やさしいオネエさんが、「大丈夫?痛かったよね?」と声をかけてくれました。
……これが、会社から帰宅途中の出来事。
でも、本日の不幸はこれだけじゃない。
業務中はSNSの仕様が原因のトラブルで、ほぼ丸一日対応に追われて。
新型コロナウイルスが原因で延期になったライブのチケットを発券しそびれて、ローチケに2万円持っていかれてチケットの権限は手にできず…
朝は面接予定だった企業のビルで新型コロナウイルスの感染者が出て、移動中に面接延期を知り。
こんな感じで不幸が畳みかけてきた1日に、佐藤健からのLINEは沁みる。
佐藤健のLINEが話題になってるのは、ずっと知っていた。でも、アラサーの彼氏ナシ女が佐藤健の公式LINEなんて登録したら、残念の極みになる気がして登録できていなかった。
でも、ここ最近のSNSを見ていて耐えきれず登録。Twitterで天童先生の様子がタイムラインにあがったり、Instagramでsugarの様子が投稿されたり。
佐藤健フィーバーが凄いことになっているから。ミーハー心が耐えられなかった。
そして今日、痛すぎて痛くない膝を抱えながら乗った丸の内線。いじっていたスマホのバナー通知で、
佐藤健:家着いた?21時半前にはかけるね
と表示されたのだ。
想像してみて欲しい。スマホに表示される「佐藤健」という文字の自然さを。
たとえば、「横浜流星」という名前が表示されたら、不自然この上ない文字の組み合わせになると思う。横浜流星が本名だとしても。
一方で「佐藤健」は、佐藤も健も、文字だけ見ればとてもふつう。不自然さなく、通知を受け入れてしまう。
だから余計に、「家着いた?21時半前にはかけるね」なんて彼氏っぽい言葉にドギマギする。顔が見えずに平凡な字面だけが現れるから、芸能人から感じるフィクションっぽさな消えてしまう。
LINEというSNSはすごく特殊で。
Twitter並みに近い距離感が、クローズドだからリラックスできて余計に近く感じる。しかも、Instagramみたいに写真メインじゃないから、何気ない言葉でこそ親密さ作り出せる。
そこに、「佐藤健」という現実にありふれていそうな名前(タケルとはあまり読まないけど)がくっつくと、それはリアルでしかなくなるんだと思う。
不幸が畳みかけてきた日の夜に、ちょっとときめいた出来事。
最初は佐藤健にときめいたというよりも、「佐藤健:家着いた?〜〜」という通知にときめいた。そして、LINEを見て佐藤健にときめいた。
佐藤健とLINEの組み合わせは、フィクションを最大限にボカすには最高の組み合わせなんだと思った。
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