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クローン病と診断されるまで①

みなさん、こんにちは。海茶です。

今回は、
クローン病と診断されるまで
を整理していきます。


予兆

クローン病の主な症状であげられるのは、
腹痛、下痢、体重減少、発熱、肛門周囲病変などがあります。

今にして思えばですが、クローン病の予兆が私にもありました。
クローン病の症状の一つ「体重減少」、
ダイエットがあまりに順調な方、ご注意下さい。


さて、それでは振り返っていきましょう。

入社して数年の間は、体を動かすことが多い部署におりまして、1日5食という時期がありました。
出社前に食べ、昼休憩で食べ、夕方の休憩で食べ、退社後、会社近くで食べてから帰路につき、自宅最寄りのコンビニで弁当を買い、食べて寝る、そんな日々。
ちょっと異常な気がしますが、意外にも体重はそんなに増えませんでした。

しかし、状況は一変。部署異動によりデスクワーク主体となり、体重は増加の一途を辿ります。
最重時で75kgを超え(176cmです)、入社時から10kg近くの増加、定期健康診断での腹囲測定では看護師さんに「ヤバいですね」と言われる始末。
言わんで宜しい!

さすがにマズイと思い、暴食を控え、筋トレに着手。プランクから始め、懸垂マシンも購入したり、結果体重が少しずつ減少し始めました。

ダイエットが成功しているのだと嬉しさと達成感で満ちていましたが、今にして思えば、正にこれがクローン病による体重減少だったのでしょう。

人って、物事が自分の思い通りに進んでいる間は違和感に気付けないんですよね。
「物事がうまくいってるときは、操られてても気付けない」って誰かが言ってました。

頑張っている成果だと信じてやまない阿呆な私をよそに、身体の方は悲鳴を上げ始めます。

身体の悲鳴

下痢が続き、なんだかだるい…
口内炎が異常に増えてる気がする…
常に5ヶ所くらい口内炎があり、治っては次の口内炎が発生し続ける日々。最大10ヶ所を超える口内炎が猛威をふるい、食事は楽しみであると同時に苦しみになります。

数ヶ月そんな状態が続いた2020年11月、
肛門から少しお腹側が膨らみ、やたら痛い。
まともに歩けなくなり、座っても痛い。
なんか明らかにポコっとしてる。何コレ!?
さすがに不安と痛みに耐えきれず病院へ。
「肛門周囲膿瘍」と診断されます。

肛門周囲膿瘍とは、
肛門のまわりに膿がたまる状態です。
治療方法は切開して膿を出すのが効果的。
これもクローン病で起こる症状の一つです。

当然私も切開して膿を出すことになります。
これが非常に痛いんです。涙が自然と溢れます。
麻酔効いてますか!?
涙に濡れ、お尻は血だらけですが、それまで歩くことも困難な程の痛みが一気に引き一安心。切開した傷口の痛みはあるものの、普通に歩けることに喜びを感じ、これでもう解決だと、この時は安易に考えていました。

ひと月後の2020年12月、年末年始休暇を直前に控えた頃、再びあの痛みが姿を表します。
どうやらまた膿がたまっているようだ…
また切開か…あの痛みを味わうのか…

病院に行くと、今度は前回より深いところに膿がたまっているため処置が出来ないと言われてしまい、大きめの病院を紹介いただくことに。
今も通う病院に初めて行くことになりましたが、まさかこれほど長い付き合いになるとは…

2回目となる肛門付近の切開。
病院は変わりましたが、やることは一緒です。
麻酔ホントに効いてます!?
麻酔を足そうと言われ「助かった」と思いきや、麻酔自体がそもそも痛い…

涙に濡れながらも膿は排出されましたが、どうやら継続的に膿がたまる状態らしい。
膿がたまっていた場所に細い管を刺したままにし、お尻に糸で管を固定、常に膿を外に出し続ける処置を施すことになります。
膿がたまらないのは良いことですが、お尻に縫って管を固定するため、擦れて管が動く度にお尻が痛い…

そして、手術へ

苦痛の日々は続きます。
年末年始は当たり前ですがどこにも行けず1日おきに病院に通う日々を送ることに。

お尻に小さい針を都度刺されるような痛みが続き、膿は止まらずガーゼを濡らします。
下着を汚さぬようガーゼを当ててる訳ですが、定期的に交換しないと膿でぐちゃぐちゃに…

結構酷い状況らしく、担当医から「痔瘻の可能性もあるから入院して手術しよう」と言われ、年明けの手術が決定します。

痔瘻とは、
直腸と肛門周囲の皮膚をつなぐトンネルができ、膿が出続ける状態。
出口の皮膚が治癒すると膿がたまり肛門周囲膿瘍になり、膿が限界を超えてたまると皮膚が破れ痔瘻の繰り返し…
自然治癒はしないため、早期に手術すべし。

痔瘻や肛門周囲膿瘍はクローン病の症状の一つ。
当然この時の私はそんなことを知る由もなく、早く膿が止まらないかと願うばかりです。

担当医からは手術して落ち着いたら、色々検査してみようと言われ、大腸内視鏡、小腸内視鏡、胃カメラと続々と検査日程が決まっていきます。

2021年1月
入院も手術も37歳にして初体験。
完治することを期待し手術へ。

しかし、当然ながらこれから状況はさらに悪化していくのでした。


以上、「クローン病と診断されるまで①」でした。

では、次回があれば、また。


(さすがに今回は次回あります

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