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【骨格筋】小円筋の解剖学


小円筋の解剖学

この記事は小円筋の解剖学的知識のアウトプットを目的としています。
解剖学初学者の方への小さな助けになれば幸いです。

今回は小円筋の情報をまとめました。


基本情報


概要

  • 小円筋は肩帯の回旋筋腱板にある狭く細長い筋肉です。
    小円筋は回旋筋腱板の他の筋肉と連動して肩関節を安定化させ上肢の正常な動きを維持させるのを助けます

  • 小円筋は肩関節を外旋させる際に後方関節包(こうほうかんせつほう)の挟み込まれるの防いだり、手を挙上させる際に関節包の緊張を高めて上腕骨の骨頭を支持するなど肩関節の安定性に大きく貢献している筋肉です。

  • 小円筋と棘下筋の起始、停止、作用などはほぼ似通っていることからこれら2つの筋肉は同時に働き、とりわけ肩関節の外旋、水平伸展に関与しているといわれています。

(引用:ヒューマン・アナトミー・アトラス(Visible Body)より

起始

  • 肩甲骨の外側縁

停止

  • 上腕骨の大結節

後方から
(引用:同上)
上方から
(引用:同上)

支配神経

  • 腋窩神経
    (C5~C6)

上方から
(引用:同上)
前方から
(引用:同上)

血液供給

  • 肩甲回旋動脈

(引用:同上)

機能

  • 肩関節 外旋

  • 肩関節 水平外転

  • 肩関節 安定化

肩関節の外旋
(引用:同上)

メモ

  • 肩甲骨と上腕骨を”前”から支えているのが「肩甲下筋」であり、”後ろ”から支えているのが「小円筋」です。

  • 大円筋、上腕二頭筋長頭、小円筋、上腕骨の4者によって囲まれる四辺形の隙間は後方四角腔(QLS:quadrilateral space)と呼ばれます。ここは腋窩神経と後上腕回旋動脈が通っています。

QLS (緑四角の部分)
(引用:同上)
  • 小円筋は大円筋と名前は似ていますが、支配神経や作用は全く異なります。

まとめ

今回は小円筋を解剖学的に紐解きました。


他にも筋肉別に記事を書いておりますのでよければご覧ください。
少しでもお役に立てますと幸いです。

参考

https://www.youtube.com/watch?v=03DjhMK3-Ug&t=8s

https://www.youtube.com/watch?v=cZEga6dsOgs

https://www.youtube.com/watch?v=DgOQ5qR37u0

https://kinniku-no-hanashi.com/2018/02/26/syouenkin/

https://muscle-guide.info/teresminor.html

https://www.kinken.org/k11440.html

https://funatoya.com/funatoka/anatomy/A04/A04_6.html#A04_6_02_010







引用

ヒューマン・アナトミー・アトラス(Visible Body)





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