第54話「ナラティブ・アプローチ」~「対人援助の現場で使える 聴く・伝える・共感する技術 便利帖」を読んで(14)~訪問介護~
◼️始めに◼️
皆様、お世話になっております。
今回は、読書感想文の続き(14)です。
宜しくお願い申し上げます。
◼️基本情報◼️
書名/対人援助の現場で使える 聴く・伝える・共感する技術 便利帖
著者/大谷 佳子氏
発行人/佐々木幹夫氏
発行所/株式会社翔泳社様
全158P
◼️小見出し◼️
「対人援助の現場で使える 聴く・伝える・共感する技術 便利帖」より
コラム「ナラティブ・アプローチ」
◼️気になるキーワード◼️
・相手と共に語りながら
◼️感想◼️
ナラティブ・アプローチとは
◼️事例◼️
第52話「想定された類似性」の事例から進めて参ります。
お客様「若い頃は編み物をしていたのよ。」
私「どんな事を考えてらしたんですか?」
お客様「嫌な事を忘れるためよ」
私「大事な事なのですね」
お客様「編み物したいわ」(今は手が動かないそうです)
私「忘れたい事がおありなのですか?」
お客様「年をとりたくないわ」
私「代わりと言ってはなんですが、私がお話伺いましょうか?」
◼️◼️◼️
うーん。解消方法はやはりお話を拝聴する事かな、と思いまして、その様にお答えしました。現場でどの位お話が出来るか定かではありませんが…。
この会話だけで大団円となれば掴みはOKですが、そうは問屋が卸しません。
幾度となく繰り返し仰る「編み物がしたい」は、時を超えてゆきます。
違う話題を振ったり、興味を他に向けられる様お話したり、いつか編み物が出来る様、練習を提案したり…。
この場合は「嫌な事を忘れて頂く事や昇華される」が本来の課題ですが、手が動かないのでは、益々年をとる事を意識してしまいますね。
お話を聴くだけでも良いのでしょうか。ナラティブ・アプローチの様に、何か私が解消して頂く術を身につけるべきなのでしょうか。言い訳するならば、カウンセリングの先生ではないので、一線を越えない範囲で出来れば好事ですが、思い上がらない様にします…。
◼️最後に◼️
今回は以上です。
画像はt0m0y0様からお借りしました。有り難うございます。
皆様、ご高覧有り難うございます。
また宜しくお願い申し上げます。
訪問介護士のひかり