見出し画像

子どもとナウシカを見て ひっくり返る

トトロ、アリエッティ、猫の恩返し。
うちの子どもが今までに見たジブリ作品。
ーーーーーーーーーーーーー
トトロ:ハマリ度 100
アリエッティ:ハマリ度 80
猫の恩返し:ハマリ度 95
ーーーーーーーーーーーーー
子どもの反応を数値で表すとこのような感じだ。
基本的にうちの子は動物に過剰反応をするので、
そのことがハマリ度にかなり影響している。

そして先週末にナウシカをテレビでやっていた。
事前に予告で知っていたので、見せてみようと思った。
いや、でも正直ナウシカは雰囲気もストーリーも大人っぽいしな。
全編を通して可愛い部分が皆無だしな。
さすがに1歳半には響かないだろうなと思った。
なので録画はせずにオンエアを一緒に見てみた。

見せてみた結果、
やはり子どもは興味を示さなかった。
全くと言っていいほど。
その無視ぶりたるや見事なものだった。
他のことをして遊んだり、本やおもちゃを私のところへ持ってきて、一緒に遊ぼうモード全開である。

以下私の心の声
(見たい、ナウシカ見たい)
(何回も見てるけど、見始めたらやっぱり見たい)
(大人には超面白いんだよ)

子どもはそんな私の心にはお構いなく、
いや、見透かしているかの如く、私がテレビに夢中になればなるほど、声を張り上げて絡んでくる。
友達なら相当タチが悪い。

子どもと遊びながら、ナウシカを見ながら。
ナウシカを見ながら、子どもと遊びながら。
子どもに大声で煽られながら、やっぱりナウシカを見ながら。
CM中に急いでトイレに行きながら。
子どものオムツも変えながら。

そんなこんなで何とかクライマックスまで、たどり着く。
その頃になると、子どもは反応の悪い私にヤレヤレだという感じで一人で遊んでいる。
私はそんな子どもに多少の罪悪感を感じながらも、その反面しめしめと思いながら集中してナウシカを見ていた。


そして終盤、ナウシカが怒ったオームの群れに轢かれるシーン。

何を思ったのかそのシーンをうちの子がテレビの方を振り返って見ていた。

高く宙を舞うナウシカの身体。

私は心の中で(あぁぁ・・・)と嘆息していた次の瞬間、

「ばぁーい」

(!?)

横から聞こえてきた子どもの声に、私は見出しの通りである。
子どもは高く片手を上げて振っている。
爆笑だ。
ひっくり返って笑った。
緊張と緩和とはうまく言ったものだ。

笑いながら、子どもの名前を呼びながら。
感動のエンディングを目で追いながら、笑いながら。
笑いながら、子どもの頭を撫でながら。

子どもは予想だにしない時に、
予想だにしない行動で、
予想だにしない角度でボケてくる。
その際たるものだった。

年の瀬に素晴らしい笑いをありがとう、と子どもに言いたい。
そしてナウシカをありがとう、とジブリとテレビ局に言いたい。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?