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子どものコミュニケーション能力に ふと思う

「はい!」
いい声で発する掛け声とともに、大人にモノを渡す。
「はい、ありがとう。お利口じゃなー」
大抵の大人はそう返すが、子どもの方は全くの無視。
モノを渡した直後に、相手のリアクションはどうでもいいとばかりに、
次のモノを取りに行く。
新たなモノをゲットした子どもの目は、しっかりと次のターゲットをロックオンしているようだ。
そして冒頭に戻る
(※くり返し)

初めて会った大人の方に。
または久しぶりに会って忘れてしまっている大人の方に。
うちの子どもが活発に行うスキンシップ。
もはや儀式に近い。

いつからになるだろうか。
歩けるようになった頃からやっている気がする。

「この子は、人見知りせん子じゃなー」
と、よく言われた。
「そうですねー、あんまり泣いたりはしないかなー」
とかなんとか返す。
現にお初の大人の方にも泣いたり、グズることがまず無い。

しかし、うちの子が人見知りしないとも言い切れない。
何故なら親の私がかなりの人見知りだからだ。
それをうまく隠して、必要以上に気を使いながら接している。
だから、初めての人、またはあまり知らない人と会ったりすると、
頑張ればその場はしのげるのだが、
夜になると頭が痛くなることがしょっちゅうだ。
うちの子を見ているとそのような気がしてならない。
うちの子も冒頭の儀式を盛大に行った日の夜は、
機嫌が悪くなる傾向だ。

子どもながらに気を遣ってるんだね。
頑張ってるんだね。
なんとか仲良くしようとしているんだね。

これから年末年始に突入していくと、
必然的に君の儀式の回数も増えてくるだろう。
気疲れしすぎないようにうまくリフレッシュを挟みながら、
お互い頑張って乗り切ろうな。

そんなことを考えながらも、
君が儀式をやっている様子は、
さながら言葉が話せない悲しきモンスターみたいで、
個人的にはとても好きだ。

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