見出し画像

子どもが遊ぶのを見て ふと思い出す

「これをこう持って、、、違う違う右手でな」
「そうそうそう、そうやって」
「上手、上手」
(はみ出しまくり)

最近子どもがぬりえに興味を持ち出した。
今のぬりえは水を入れたペンでぬりえをなぞる。
なぞったところだけ色がつくという。
ぬりえの紙からはみ出ても床や机を汚さない、
素晴らしい仕様になっている。
すごいな。
子どもが手にする前にまず私たち大人が驚く。

ぬりえを買ってあげたのは半年くらい前だ。
いつも子どもが買ってあげたおもちゃに興味を示すのはしばらく後からだ。
子どもはおもちゃよりも、大人が日常使っているものに興味津々。
触りたがって困る。
洗濯バサミ、ハンガー、電気コード、リモコン、スマホ、
くし、手カガミ、布団乾燥機、化粧品のビン…

本来遊ぶべきものじゃないのに。
でも子どもの世界ではそれらはすごく楽しいおもちゃなのだ。
何でもおもちゃにしてしまう、子どもの創造力がすごすぎる。

ちょっと思い出すことがある。
まだ奥さんが妊娠中の頃、ショッピングモールに買い物に行った時のこと。
テナント内でベビーカーを押す若いママさんを見た。
ベビーカーに乗っていたのは半年から1歳くらいの子どもだっと思う。
その子どもは手に何かをぎゅっと持っている。
よーく見ると、それはジョウロの先っぽ。
子ども用のジョウロのではなくて、
水が出る穴がいっぱい空いてる部分が金属の、結構ちゃんとしたやつ。
そのテナントを出てから
「今の子(笑)ジョウロの先っぽ持っとったよ!(笑)」
「結構ちゃんしたやつ!(笑)」
「何でなん!(笑)何でジョウロの先っぽ!(笑)」
と奥さんと笑いあった。

笑いあったけど。
今ではその子どもの気持ちがよくわかる。
その子どもにとってはすごくお気に入りのおもちゃだったんだ。

最近その時のことを思い出して奥さんに話した。
そして、うちの子どももどこかで誰かに笑われていたのかもよって(笑)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?