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スイカは二度おいしい

 十数年前、おばの家を訪ねたときのこと。

「お漬物たべる?」

 丁度お昼時だった。沢庵(たくあん)かなにかが出てくると思って「食べる」と答えた。すると‥ 

スイカの白いところが出て来た 

『なんだコレ!』と思うと同時に、『なんだこの人!』と思ってしまった。

何を食ってんだこの人!!
なにを食ってんだ!!

 白いところは味が無く、マズイところとして認識していたので、折角漬物らしい味がしみ込んでいても『マズイ』としか感じなかった。

 スイカの白いところを食べる意味が分からなかったし、それを漬物にするという感覚が信じられなかったし、赤いところを食べる果物だと思っていたので、頭の中が『???』で一杯だった。

 ここ数年、物価高の要因は様々だが、スイカに関しては価格高騰の原因の一つは収穫する人員が足らないために高くなっているという話を聞いたことがある。
 モノは畑に沢山あるのだが、それを収穫することが出来る人が確保できないために単価を上げざるを得ないのだそうだ。
 そのほか燃料とかだろうか。

 ところで、最近こんな本を読んだ。

 以前、当ブログでご紹介した本である。
■関連するエピソード》

 内容をザックリご紹介すると、『アルカリ性に寄せた食生活をすることで虫歯すら自然治癒出来る』という驚愕(きょうがく)の内容になっている。

 この本や様々なnetの記事によると、酸性に偏った食物は主に卵・お肉・お砂糖・お魚(先にに書いたものが特に酸性)だったりするらしい。しかし食べないわけに行かない物でもある。

 そして、本によると、食べ終わりに中性・アルカリ性に寄せる効果のある物を食べることで、口内と体を酸性から素早くアルカリ性に寄せることが出来るという。

 こういうことから、虫歯のために歯を削ったり、高いお金を払って詰め物を新調したり、神経を抜いたりする必要が無くなるというのだ。

 このことにあと一年早く気が付いていれば、歯医者さんに治療費40~50万も払う必要が無かったかもしれない。おまけにそこの歯科助手の女の子に名刺を渡して結果振られるという失態をおかさずにすだかもしれない。

 ま、それはさておき‥

 この本を読んで以来、普段から食べるものだけはアルカリ性を意識した食物に変えてみることにした。その点、スイカはアルカリ性というよりはほぼ中性なんだそうだ。

 しかし、漬物にするときの漬ける材料によって、体をアルカリ性に導くことが出来るとひらめいたのだ。

 過去におばの家に出入りしていた頃と違い、現在の白へびは100%自炊生活をしている。100%だ。味噌も梅干しも100%自作だ。
 そんな中で今では、スイカはウリ科のキュウリみたいなものと同じ野菜であると認識をあらためている。

 そこで、試しに一日で最も空腹を感じる時にスイカのわずかに赤が残る白いところを一切れ食べてみた。
 すると『わるくない、食べられる感じだ』という感想を持った。
 因みに、空腹時を選んだのは最も正確な味わいが感じられるに違いないと白へびが勝手に思っているからだ。

 先日まで自家製沢庵を漬け込んでいた付け汁にスイカの白いところを漬け込んでみた。
 一度塩で水抜きしてからの方がよさそうだが、沢庵の漬け汁を再利用するのであまり本気で漬けず、あくまでお試しとして作ってみる。

漬け汁:本みりん(甘さを少し付ける)
リンゴ酢(体内に入るとアルカリ性に寄せてくれるらしい)だけ。
これで意外と食える。

漬け汁の材料は同じ比率で入れるのがスタンダード。
だが、スイカの赤いところが
わずかに甘いので、みりんは少な目でいいと思う。

 これがまぁまぁ旨い。悪くないのだ。

 『赤いところだけを食べる』とだけ認識していると、スイカは高いだけの食べ物だ。
 しかし、『白いところもそれ相応の栄養がとれるし、それ相応の食べ方が可能だ』と認識することで果たして高いだけの食べ物なんだろうか?という、新しい認識に変わる。

赤い頃と、白いところ、スイカは二度おいしい