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諦めに打ち克つ

カマスという肉食の魚達がいた。
彼らはもっぱら小魚を主食としていた。

ある日いつも通りに小魚の群れを見つけたカマスたちはいつも通りに成果を求めて小魚の群れを襲いに行った。
しかし、この日は何故か見えない何かに阻まれて辿り着けない。何度繰り返しても頭を打って自分が傷付くだけで前に進めない。
始めのうちは皆一緒になってどうにか辿り着こうと頑張っていたが続ける内に一匹、また一匹と諦めていき最後には全てのカマスが成果を得ることを諦めた…

全てのカマスが小魚を食べることを諦めてからしばらくすると小魚達の方からもカマスの方へと泳いできた。
カマスの目と鼻の先を泳ぐ小魚、今なら何にも阻まれずに食べられるかもしれないのにカマスは動かない!

カマスたちは諦めてしまったのだ。
失敗の経験から「小魚を食べようとしても辿り着くことはできない」という学習をしてしまったのだ。
そうして諦めたカマスたちは何も食べずお腹を空かせたまま倒れていった…。


こんにちは、かとしょーです!

冒頭のお話ですが覚えのある方もいらっしゃるでしょう。
割と有名なお話で「カマスの実験」とか「カマス理論」と呼ばれる心理学の実験です。
透明な板で仕切りがある水槽の一方にカマスを、もう一方に餌となる小魚を入れて行う実験で、
上記のお話の様にカマスが小魚を諦めた後だと透明な仕切りを外してもカマスは小魚を食べに行かなくなって最後には餓死します💦

人も失敗や否定など様々な理由から「できないと思い込む」ようになると、取り組んでいることを諦めて中止したり努力そのものを最初からしなくなったりします。
「学習性無力感」というそうです💦

しかしながら!この「カマスの実験」には続きがあります。
まずは透明な仕切りを外した後に何も知らない新しいカマスを水槽に入れます。
すると新しいカマスは当然小魚を食べ始め、それを見た他のカマスも再び小魚を食べ始めるのです!

人や組織にも同じこと言えるでしょう!

まず一つは「貴方が無自覚の内に避けているものや挑戦を諦めているものはこれまでの学習で培われたものであり、これからの学習で超えられる」ということ!
次に「新しい人が入る、または自分が新しいことをする人になることで組織も変化し成長する」こと!

そして以上を踏まえた上で、「僕たち人間はカマスと違って水槽の中から自由に飛び出したり、新しい人間関係を創りに行ったり、入る水槽を自分で選んだりできる」ということ!
つまり僕らは皆自分で諦めに打ち克つ選択ができるのです!!!
だからこそ新しい人との出会いや先ずはやってみるというチャレンジが諦めに打ち克って素敵な人生を送るためには重要になります!

この記事を読んで下さる皆様が、新しいカマスになったり新しいカマスと出会ったりして、諦めに打ち克つことができたら幸いです✨

それではまた次の投稿でお会いしましょう♪

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