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連載 タイムラブ 愛に時間を〜黒い陰謀④

「さて、真木村捜査官、これからどうしまっか?」
上願の足の怪我はだいぶん回復してるようだ。

「旧日本時空光学研究所の捜索よ。折口さん皆に説明して。」
夕子は冷静に対応する。

「今は静岡の地点です。ここから富士の方へ目指します。でもヘリでは燃料が持つか不安です。」
折口はパソコンの画面を見て説明した。

「罠じゃないだろうな。」
上願が睨みを効かせた。

「めっそうもない。真木村さんに僕は助けてもらいました。僕は魔が指してたんです。」

中野が車に乗って戻ってくる。
どうも近くに放置してあった車のようだ。

「皆さん、お待たせ。」

夕子は驚きの顔を上げた。
「中野君、この車はどうしたの?」

「いや僕の手にかかれば電子カーなんて簡単に動かせますよ。」

「まあ,呆れた。でも今回は特別任務のため許す。」

「ひゃっほー。」
中野がいつものようにおどけた。

「そうとなれば急がねば、真木村捜査官、奴らのアジトはおそらくその研究所の近くに違いない!」
上願の声が響き渡る。

「上願さん、何か宛でもあるの?」
夕子は問い返した。

「感さ!かなりの確率だ。」
上願は自分の感に絶対的な自信があった。
それは過去の記憶と共鳴していた。

第3章へ続く

BGM
ジョー・ウォルシュ〜ロッキーマウンテン・ウエイ

ダリルホールの番組ダリルハウスでプレイするジョーウォルシュ。
彼の弾くギターリフ、それにスライドギターは抜群のキレである。


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