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リアル「ヒーローアカデミア」誕生〜高校生だって社会を変えられる〜

このnoteは、「僕らのヒーローアカデミア」がわかると100倍面白くなるnoteになっていますので、ヒロアカをご存知ない方は、「何言っているんだろう?」という話になると思いますが、ご了承ください。

ただ、いたって真剣にキャリア教育について、探究学習について語っております。


本題に入る前に、弊社が提供している「課題探究プログラム-inori-」をつくろうと思った背景をお話させてください。

学校にいると、先生と生徒以外会わない。

私が教員の時から「学校の中にいると、学校の外の人と関わる機会が1度もなく、1日が終わってしまう。」という閉鎖感を感じていました。

割と札幌の中でも進学校と言われる学校にいても、そう感じるのであれば、きっとそうではない学校も同様な1日を過ごしているのではないかと思った。その時とても胸がキュッとしたことを覚えています。

なぜ閉鎖感がよくない?

子どもたちは楽しんでいるんだし、そのままでもいいんじゃないの?何がそんなよくないの?
「楽しんでいるなら」いいと思うのですが、学校の中にいると、画一的で、どこか「人生の正解」があるような価値観を教わっているように思うんです。

直接的な因果関係があるわけではないですが、日本は主要国と比べても、日本財団の調査結果によると「自分は国や社会を変えられると思う」という自己効力感に関するアンケート結果が顕著に低いです。

日本財団より引用

ここに関する課題感は、私が株式会社すみかを立ち上げた時のnoteに書いているのでそちらをご覧ください。

オンラインで様々な人と進路相談できるサービスや学校の授業の中で進路相談できるプログラムを作るなど様々な機会を提供してきましたが、もっと継続的に大人に関わる機会を作れないかと先生方と話し合っていたところ生まれたのが課題探究プログラムでした。

課題探究プログラム-inori-とは?

企業が高校生に課題を提示し、高校生がチームを作り、解決策を提案する授業型プログラムです。

学校がこのプログラムに使える授業コマ数が異なるので、学校によって若干異なりますが、だいたいこんな感じ。

2023年度は3校20社にプログラムを提供いたしました。

プログラム中の様子をまとめた動画を作っていただいたのでご覧ください。
生徒の様子が伺えます。

課題探究プログラムは小学生〜社会人まで色々なところで行われているので、真新しいわけではないのですが、「高校の授業で行っている」ということが他にはあまりない特徴です。

では、実際どのようなテーマが出ているかというと、最多の13社が参画している札幌龍谷高校の企業の課題をお見せいたします。

プログラムを作っている意図については、今後noteで発信いたしますが、今回述べたかったことは、課題探究プログラムがリアル「ヒーローアカデミア」になってきたということです。

「ヒーローアカデミア」とは?

「僕らのヒーローアカデミア」ご存知でしょうか。

私の大好きなアニメ『僕らのヒーローアカデミア』(通称:ヒロアカ)です。

コミックスのシリーズ世界累計発行部数8500万部を突破!週刊少年ジャンプ(集英社刊)で連載中の堀越耕平による大人気コミックを原作としたTVアニメ『僕のヒーローアカデミア』。舞台は総人口の約8割が何らかの超常能力“個性”を持つ世界。事故や災害、そして“個性”を悪用する犯罪者・敵<ヴィラン>から人々と社会を守る職業・ヒーローになることを目指し、雄英校に通う高校生・緑谷出久とそのクラスメイトたちの成長、戦い、友情のストーリーが繰り広げられていく!

TVアニメ『僕らのヒーローアカデミア』より引用

このアニメの面白さは、ぜひこの動画を見ていただけると「おもしろ!」となるはず。。。


誰もが一度は憧れた「ヒーロー」というお仕事

小学生の時に「何になりたいですか?」と聞くと、
「パティシエ!」「消防士!」「サッカー選手!」など男女問わず、自分にとってのヒーローに憧れたはず。

そんなヒーローを育成する話なのですが、このアニメの素晴らしいポイントは、主人公が最初からスーパーマンではなく、真逆の「無個性」だということ。これが令和の時代において人気である1つの理由だと思いますが、私もそうでしたが、「個性がない」「やりたいことがない」と悩む人は多いです。

ただ、昔は漠然と「〇〇になりたい!」という憧れを持っていますが、だんだん中学・高校と現実を見るようになり、気がついたら一番人気は、公務員です。

公務員に憧れることがダメと言いたいわけではないのですが、何をもって公務員になりたいと言っているのかが疑問です。「安定」など金銭面的にも現実を見ることはとても重要です。ただ、もう少し中高生のうちは、将来への選択肢を持てるような進路の選び方をしてもよいのではないでしょうか。

そんなことを思って生まれたのが課題解決プログラムです。

目を輝かせ、頭を悩ませ、取り組んでみる。

企業の方が生徒に直接課題テーマをプレゼンしました。

大人の課題に対する本気度、仕事に対する熱意が伝わり、子どもたちも真剣にメモしていました。

そんな憧れや希望から課題解決テーマを選んだ生徒は、実際に企業の方と関わり、職場体験にも訪れ、社員さんと話したり、お客さんと触れ合ったりしました。
一方で、頭を悩ませながら、「んー、わかんない。難しすぎる。」など、頭を抱えながら取り組んでいる生徒もいます。

そんな悩みを解決するべく、ヒントを得に職場体験に行きました。

その取り組む様子が、まさに「ヒロアカ」に出てくるシーンとそっくりで、自信がなかった高校生たちが少しずつ「あ!こうじゃないかな?」と取り組んだり、目を輝かせていく様子が見れました。

実際にラジオ番組を作る高校生

さっそくFMアップルさんが放送部で放送経験のある高校生にラジオ番組をやってみようということで、取り組んでいました。その様子も上記の動画で出てくるのですが、高校生だけではなく、働く社員さんの笑顔も素敵すぎました。
まさにヒーローになっていくプロセスを見れたような気がして、思わず涙が出てしまうほど感動しました。
(これから本格的にラジオを作っていくのが最終ゴール!!)

ヒーローと出会い、背中を押された原体験からヒーローを志す。

ヒロアカの話に戻りますが、ヒロアカの主人公(デク)は、「なぜ無個性なのに、ヒーローを志したか」というと、「デクは、No.1ヒーロー(オールマイト)に憧れ、オールマイトに出会い背中を押されたからヒーロー志した。」という理由なんです。
「ヒーローになれそうだから」
「ヒーローの方が安定するから」
みたいな理由ではなはず。

アニメの中でも出てきますが、
「無個性のやつが、ヒーローなんか目指すな!」
とデクも言われてしまいます。

これは、ごもっともだと思います。能力がないやつが、でしゃばって頑張るなと。よく言われることだし、こういうことを周りが言われているのを見ているから子どもたちは挑戦しなくなるんです。

ただ、その「ヒーローと出会った。それにかっこいいと憧れた。」という原体験は変えられないです。アニメの世界だけではなく、誰もが一度は経験したことがあるのではないでしょうか。そんな憧れと憧れに近づいていくための取り組みをしているのがこのプログラムです。

課題探究プログラム-inori-も同じ方向性かと感じました。
子どもの頃、無条件に憧れた『かっこいい!かわいい!すごい!』感情を動かされた経験からヒーロー(職業)を志した想いを中学や高校でヒーロー(職についている社会人)から背中を押してもらう。
『君はヒーローになれる』と!
能力や生い立ちなど関係ない、君の想いが人を動かし、社会を変えていくのだと。君が必要だと。

あなたの「したい!」を応援してくれる人たち

日本の高校生が世界から見ても、自己効力感が低いことは明白です。
すでに日本では、自己効力感の高い人たちが学内外で頑張れるプログラムが増えてきています。ただ、まだ自信のない生徒は「誰かから背中を押されないと頑張れないというほんの一押しが必要です。

それがこのプログラムに携われる企業の人たちです。「そのアイデアいいね!」「ありがとう。でも、もっとこう考えて欲しい。」など定期的に学校に来て、コミュニケーションをとってもらえる。そのコミュニケーションが高校生の背中を押し、大人たちも喜んでくれます。

高校生だって社会を変えられる。

一気に社会を変えることは難しい。でも、大人が悩んでいることに少しでも自分が力になれた。そう思えると、「自分も何か変えられるかも。」という自己効力感のタネが出てきます。

2024年度の企業と学校を募集中。

現在2024年度に向けて課題探究プログラムを導入したい企業や学校を募集しております。

2024年実施決定校(2024年1月18日(木)時点)
・札幌龍谷高等学校(2024年6月〜12月)
 募集企業数:13社(すでに4社決まっております。残9社)
・小松大谷高等学校(2024年9月〜12月)
 募集企業数:4社

もしこのnoteを見て、課題探究プログラムに興味を持った企業の方・先生がいらっしゃいましたら、ぜひ一度お話しましょう。
(すぐ導入するかを決めません。まずはあなたの課題を知り、サービス内容を深く知ってただき、導入を相談、検討させてください。)

下記のリンクから30分MTGの予約を行なってください。

あなたが抱えている想いや課題を聞かさせていただけると嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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