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【アナウンサー日記第2話】ベルギー旅行で受けた刺激と衝撃

2月中旬、ベルギーに行くことにした。総合人口約1,160万人のこの小さなフランスの隣国がとあることに気付かせてくれた。のちにそれについて話させていただきたいと思う。今回は長めの記事にはなるので、読者の皆さんにはご了承した上で読書を進んでいただきたい。

出発前の苦戦 

向かったのはベルギーの首都、ブリュッセル市。パリ市内から出発し、長距離バスで3~4時間のところにある。出発1週間前、TGV=高速電車で向かう予定だったが、運転士や駅員の大規模なストライキにより、急遽、移動手段を高速電車からバスへの変更をすることになった。

移動中、高速道路を走るバスから見える移り流れる景色を見ながら、色々な思いが頭の中に飛び散る。「どんな人たちが住んでいるのか」、「会話がうまくできるのか」などなどの不安に混じったわくわくが止まらない。ベルギーはシェンゲン圏の国なので、ビザの必要がなく、国境をそのまま通っても、止まられることはない。バスで国境を跨ぐ前までの走行中見えていた尖っていた角のある、気持ちを引き締められるのようなの高速道案内の看板のデザインが、国境を超えると、丸く見えたり、穏やかな印象に変わり、安心感を与えてくれたりするようになってくる。まるで歓迎されるような気分になる。

到着したのはブリュッセル・ミディー駅=ブリュッセル北駅。到着時は、パリでよく見る風景と全く違う風景が目の前に現れてくれる。街並みはシンプルだが、なんだかイギリスのマンチェスターやロンドンを思い出させるような風景である。とても頭に残る第一印象。

到着すると、ホテルへ向かう前に、現地グルメを味わうことに。

もりもりの大食事

そこで足を運んだのはFin de siècleというベルギー料理専門レストラン。Google での評判が良さそうだったため、その店で食事を済ますことにした。入ると、店内の様子や、メニューのラインナップの豊かさなどに驚きを隠せない。「隣国なのにこんなに違うのか」という気持ちを抱えながらメニューを頼む。

メニューに目を通すと、様々な言語が使われていることに目が止まる。実は、ベルギーには、公用言語は全部で3つもある。オランダ語、ドイツ語とフランス語の3つ。各言語の話者の人数に関しては、オランダ語の話者が59%で半分を占めている。オランダに続くフランス語とドイツ語はそれぞれ40%と1%を占めているようだ(Wikipediaより)。

料理を頼んでしばらく待つと、想像を超える膨大で、三口では決して食べきれるわけのない量が食卓に並ぶ。自分が頼んだのはマッシュポテト牛肉の酒煮込みの伝統的な料理。

マッシュポテト×ビールで煮込まれた牛肉 料理

食事に行くときの店員さんの笑顔や心遣いがとても脳に残る。人生ではベルギーに行くことは数回あったが、今回の旅行で初めてベルギーの人の優しさに触れることができた。ただ、そんな愉悦が沸いている中、プチハプニングがお会計時に発生した。それは、お水の有料化。およそ4ユーロ(約660円)もかかるのでベルギーへの旅行を計画しているケチたい方には気を付けて頂きたい。(笑)

昼食を済ませた後、ホテルへ。駅から徒歩25分から離れているところにある。そこへ到着すると、荷物を置いて、ブリュッセルの中心を歩き回ることにした。

ブリュッセル中心を歩くと、様々な角度から異国の料理・文化・言語・人から学びがある。中心部に行くと、ベルギーの名物、ワッフル専門店に行き、1枚を試食した。胃袋の調子のことが心配になるほどのあまりの大きさだったので、友人と一緒に1枚を共同で食べることにした。やはり、ベルギー料理は質にも量にも気合を入れていることに気が付いた。それでも、抜群のヴィジュアルで食欲がくすぐられ、咀嚼音を気にせずもぐもぐと食べていた。店内BGMがなかったら、回りの注目を集めているかもしれなかった。南北移動しても、たしかに違うところにやってきた気分になる。

試食が終わると、もうすでに日が暮れていた。その後、歩き回りながらセントラルプレイスへ向かう。そこでブリュッセルにまつわるさらなる知識や気付きが続々と出現し色々な刺激を受け、この旅行の良い調味料ともなった。

ベルギーワッフル

昼食を済ませた後、ホテルへ。駅から徒歩25分から離れているところにある。そこへ到着すると、荷物を置いて、ブリュッセルの中心を歩き回ることにした。試食が終わると、もうすでに日が暮れていた。

ブリュッセルのナイトライフ

ワッフルの試食を終えると、歩き回りながらセントラルプレイスへ向かう。そこでブリュッセルにまつわるさらなる気付きが続々と出現し色々な刺激を受け、この旅行の調味料ともなった。たまたま見かけたBright Festival =ブライトフェスティバルの光景が心を刺さった。市内では様々なイベントが年内に多数開催されているので興味のある方には是非訪れてみて頂きたい。

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                     しばらく滞在した後、フェスティバルを後にし、セントラルプレイスに到着した。

グランプラス周辺に到着すると、パリの建築の土台となったと言われているオスマン風の建造物が目に当たらず、ゴシック系の城と思わせるような巨大建造物が立ちはだかる。世界遺産として登録しているブリュッセル市役所である。

ブリュッセル市役所

この歴史のあるグランプラス周辺を歩き回ると、ベルギーの都市のナイトライフを目にすることになる。フライドポテトとワッフルの都と言われているブリュッセルだが、どこみても全てが完璧に見えてしまうような雰囲気に吸い込まれる。ただし、そんなか、パリからきているのか、パリの慣れすぎているからなのか。ブリュッセルに着くと、いくつかの違和感を痛感してしまう。

グランプラスを周っていくと、友人と一緒にビールの買い出ししに行くと、あちこちに同世代の人たちの大変に盛り上がっている様子を見取られる。実際に話を聞くことは残念ながらなかったが、やはり皆の大声で笑い合ったり、大歓声を上げたりするのを見ると、やはりどこかでストレスを蓄えてきてしまったのかと思えてしまう。そんなベルギーの若世代の人たちに大切なことを教えてもらったと肌で感じた。自分のことを忘れず、他人に優しくし、真剣に人生を楽しむこと。それがベルギーで受けた最も大きな刺激になったかもしれなかった。

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