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低学年だった頃の記憶と3歳児神話不要論


母親が働いていて可哀そうな子だと言われていた低学年の頃の記憶と、そんな子供が大人になって考える3歳児神話不要論です。

ご興味があれば、どうぞ^^


「バイバーーイ」
私は2階から友達に手を振って見送る。
「また明日ねーー。バイバーイ」と言いながら、友達は母親のもとに走って行く。小2だった私が過ごした夕方の風景。
私は児童館の鍵を閉める先生を待って、次の場所に移動する。私の母がお迎えに来るのは夜になってからだ。
毎日児童館が閉まるまえに流れていた曲は、いつでも簡単に私をあの瞬間に連れ戻す。
17:00までに母が迎えに来れないことを知っているのに、来てくれるかもしれないとずっと窓の外を見ていたあの日。
次々と帰って行く友達の後ろ姿。
泣いたってなにも変わらない現実。


曲は久石譲さんの「風のとおり道」です。泣くのにはもってこいな名曲です。



私は不幸な子供だったのだろうか??
平成育ちなのに、ヨイトマケ。。。??!


いや、実はそんなことないんだよ!!

閉館直前の(私のためだけの)児童館の先生による読み聞かせタイムだって、母の友達が子供の服(お下がり)をくれてたことも、遠足で先生がこっそりお弁当わけてくれたことも、朝から晩まで働いていた母が子育て出来ないからこそ私はいつでも特別待遇でした。

私は沢山の人に大事に育てられていました。
愛情をもって接してくれていた人達はみんな私のことを想ってくれていたと感じています。もちろんそうじゃない人もいたけど、小学生になる頃にはだいたい見分けることが出来ていました。

ちゃんと安心出来る場所もあったし、プロによる適切な養育がされていました。いつでも誰かに助けてもらって生きてきました。

「母」ではなかった。それだけです。
※母もネグレクトだったわけじゃないです。不器用なので仕事に精一杯だったけど、寝る前に私の話を聞き、いつも私の心配をし、何かあれば「私がちゃんと躾できていないせいで。。。」と責任を負ってくれていました。

母が私を愛していたかどうか知るには、十分だよね。



それでも、やっぱり私は不幸な子供だったのか?


今、あのときの私のような子供に出会ったらどんな風に感じるのか??
私は自分の中にいる子供の自分になんて声をかけたらいいのか??


独りでは処理しきれないまま疑問を抱えていたのですが、こんな記事に出会いました。noteってすごいわ。

大事なことに気がつきました。

他人から無責任な言葉をかけられて「私は可哀想な子供なんだ」と錯誤していただけじゃない?!


小さい頃の私と過ごしてくれた大人達は、もしかしたらこの子は可哀想だと思って親切にしてくれていたかもしれません。それが哀れみからの優しさだったとしても、困ったときには誰かに助けてもらえたって、幸せなことですよね。誰も助けてくれないときは自分の頭で考えて乗り切ってたんですよ。

結果的に、私ちゃんと育ってます。


だから、3歳児神話は信じない。


自分の経験から、助けが必要な親子をみんなで支えるシステムがあったら三歳児神話はいらないだろうなと思います。

母親だから無条件で子育て出来るとか幻想だし、ママじゃなくてパパの方が良い場合だってあるし、保育園に行くのは可哀想じゃないし、それだけで他人が勝手に幸せか不幸かを判断してはいけないんです。

愛情があれば、もちろん母親でもいいけど、父親でもいい、祖父母でもいいし、血の繋がりがなくたっていい。

子供を育てる人がその子を産んだ母親じゃないって、それだけじゃ別に本人は可哀想だと思ってないんですよ。もし可哀想だと思うなら、ちゃんと相手の状況をよく知ってから、困ってるときに助けてあげればいいだけ。

母親を責めても、子供を可哀想がっても、混乱を招くだけで何も変わらないです。私の周りにいた大人達がしてくれたように、子供が安心して楽しく過ごせる時間を増やしてあげればいいんじゃないかと思います。

子供はきっと大変な思いもしてるだろうけど、「苦労は買ってでもしろ!」って言うし、役に立つ日がくるんだよね。


風のとおり道を聞いて思い出すあの時の私は「母に育てられてない子は不幸だ」という誰かの価値観に縛られて、わかりやすく寂しい思いをしたほんの一部を切り取ったところ。

長年、私を縛ってた謎が解けてスッキリしました。

ありがとう、note。



実はもう一個、こんな育ち方をしたせいで「普通とは何か??」に苦しむ時期がありました。自分の普通と他人の普通が大きく違うことに気がついた話です。現在は「みんな違ってみんないい」に振り切っているので、解決済みですが、気が向いたら書きたいなと思います。



最後まで読んでくれてありがとうございます。 スキ、コメントは私のやる気になります!!それだけでとっても嬉しいです♪♪もしサポートしていただけるのなら、娘達の野外活動に使いたいと思います!!