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【家出東大少女V】毒親の連鎖

みなさんは自分の能力、性格のどの部分で親からの遺伝を強く感じますか?私は最近、鏡を見るとたまに母親の面影を自分でも感じることがあり、遺伝子とは本当に残酷なものだなぁと思っています。
ところで、「毒親は連鎖する」、このようなことを聞いたことがありますでしょうか。毒親の子は毒親になる。これは実際教育学的にも言われていることで、私にとっては非常に興味深い内容なのですが、今回は私の家庭におけるこの連鎖について語りたいと思います!


小学生時代

時は私が小学校に通っていた頃に戻ります。お盆やお正月に母の実家に帰省するたび、私は甘やかしてくれる祖父母とたくさん遊びました。自分の家に帰る時になると寂しくて泣いちゃうくらい、楽しい帰省だったのです。
ですが、小学4年生か5年生くらいの時、お盆休みの帰省から家に帰ってきて、夜眠りに就こうとしている時、リビングから父母の話し合う声が聞こえてきました。うろ覚えなのですが、母が祖母の悪口を言っているような感じでした。何も事情を知らない、単純な小学生の私は布団から起き出してリビングに行き、「仲良くしてよ!」というような内容のことを母に言ってしまいました。自分の大好きな母と祖母の仲が悪いことが納得がいかなかったのだと思います。今思えば余計なことをしなければよかったと思いますが…。

中学生時代

そこから私は、徐々に母と祖父母の関係が本当に良くないことに成長するにつれて気づき始めます。帰省するたびに祖母から繰り出される祖父への愚痴、母への命令、母の帰宅が少しでも遅くなった時などに繰り出される嫌味の数々。それに対して黙って話を聞いたり、命令に従ったりするだけで、文句も言えない母。これは確かに、祖母が悪いなぁと思うようになっていきました。

それからというもの、私が母の家庭の実態に気づいたことを察した母が、帰省が済んで家に戻ってくると、愚痴をこぼすようになりました。父との離婚論争もあり、祖父母に対する愚痴は全部私に向きます。私は母の相談役になってしまったのです。

高校時代

私は高校に上がっても、相変わらず祖父母への愚痴は止まりませんでした。もちろん、元凶は祖父母であることは確かなので、私も母がかわいそうだと思って聞いていたのですが、それがだんだんと方向性が変わってきたのです。私への長時間にわたる説教が増えてくるとともに、その中に祖父母への愚痴を含んだ私に対する暴言が混ざるようになってきました。

「お母さんがもう1人子供を生みなさい、って言ったからお前を生んだんだ、別に私は2人目なんかいらなかった、お前なんか生きている価値ない、生まなきゃよかった。」

こんなことを何度も言われるようになったのです。確かにそうかもしれませんね。母は祖母の命令には従わざるを得なかったでしょうから。しかし、言葉というのは、事実でも口に出してはいけないものがある、ということはある程度生きてきた人間ならば誰でもわかることではないでしょうか。母はこの段階で超えてはいけない一線を超えてしまったと、私は思います。まあ、暴言なんて日常茶飯事でしたから、あまり傷つきはしませんでしたが、他人事のように流石にこの発言はライン越えだよなぁと思っていたので、印象に残りました。

最後に

有無を言わさず子供を従わせるところ、夫への悪口を子供に聞かせ、夫婦仲が悪い状態を見せ続けるところ、母と祖母の親子の構図はそっくりそのまま私と母の関係に受け継がれてしまったようですね。毒親の子が毒親になるというのは、親から相応の育てられ方をしなかったことで、子供の育て方がわからないまま親になってしまう、ということから来るのではないか、と私は思っています。願わくば、この連鎖が断ち切られて、毒親に苦しむ人が減っていきますように。

ちなみに、夫婦げんかを子供の前でするのでも場合によっては精神的虐待に当たるそうですね。どこからが虐待なのか難しいところですが、兎にも角にも、子供が苦しまない世の中にしたいものです。こうやって私が家出少女になってしまったことも、祖父母は母にいろいろ問い詰めるでしょうから、元に戻す気は全くありませんが、母が気の毒でなりません。

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