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【防災】簡単・手軽!家庭で出来る防災マニュアル(005)

(全2,000文字)
今回は『避難編』です。本当なら避難するような状況にならないことが一番なのですが、防災は『空振り上等』です。
命を落とした後で後悔は出来ません。生き残れるかどうかは普段からの心掛け次第だと思います。

1,ご自宅の周りは?

ハザードマップを確認する
だいたいどこの市町村でもwebで公開しています。ご自宅がある場所は、土砂災害、洪水予想地域に入っていませんか?もし入っていなくても、あくまでも予測なので、想定以上の災害が起こらない保証はありません。特に近場に大きな河川や山などがある地域は注意が必要です。

周辺の避難施設を調べる
比較的たくさんあっても、いざと言う時に行き先が分からないと避難出来ません。1ヶ所だけでなく、複数ある場合は押さえておきます。

○避難経路と避難方法は?
地区毎に避難先が指定してあっても、緊急時は誰も呼びにきてはくれませんし、手を引いて連れて行ってもくれません。マイカーで避難しても、そこに駐車場が無ければ車は置けません。徒歩移動ならどれくらいの時間がかかるのか?歩きだと、どの経路が安全なのか?予備の経路はあるのか?などもシミュレートが必要です。特に小さなお子さまがいる場合、ご主人不在で奥様だけでの避難の場合は特に重要です。ベビーカーに赤ちゃんを乗せて、小さなお子さまの手を引いて避難するのは極めて困難です。

2,いざ避難となった時は

○なるべくご近所と一緒に
前記事でも書いてますが、地域のコミュニティで助け合いながら避難する事も重要です。自分の家族が避難しようとしていても、お隣はのほほんとテレビを見てるかも知れません。また、お年寄りがお一人かも知れません。あらかじめ、隣人とそう言う事態になった場合にどうやって協力するかを話し合っておくのも有効です。

○つとめて早めに判断し、即行動する
迷っている時間はありません。市町村からの避難勧告が常に120%完璧なタイミングで出してもらえるとは思わないこと。雨の多い九州地方の方は、天気予報だけでなく、経験値から大雨が来そうな時は自主避難する着意が最初からあって、誰に言われなくても避難するのが当たり前という地域もあります。
もし、お住まいの地域にそのような被害が長年無かった場合は、最低限、大雨や台風など大きな災害が発生しそうな時はどうするか?をあらかじめ決めておくことこそ防災の第一歩と言えます。

○ためらわない
受け入れてもらう施設が開設されていないのに避難することはできませんが、避難をためらっていて逃げ遅れるのは避けるべきです。もし、自治体などの対応が遅れているなどで避難先そのものが混乱している時は、親、兄弟、親戚、友人・知人どこでも良いので、普段からの取り決めをしておくことが有効です。『もし緊急時になったら高台にあるあなたの家に一時的に避難させてください。』など。

○荷物は最小限、状況にあわせる
非常持ち出しグッズについては過去記事をご覧下さい。
急ぐ時用のもの、ある程度余裕がある場合に持ち出すもの、後から取りに来るものなど分けておくのもアリです。
避難所はプライバシーが殆どありません。大人数いる場所では眠れなかったり、おじさんのイビキがうるさかったり、小さな子供さんが騒いだりと、普段の生活環境とは大きく異なるスペースになります。
それがイヤで自宅に帰る方も実は少なくありません。その場合は自己責任になります。
ちなみに、私の妻の実家は観光地で、熊本地震(うちは大分県ですが)の時に、避難所が観光客でパンパンになっていて収容してもらえませんでした。やむなく、崩壊した実家の近くの広場で車を並べて数日間車泊を余儀なくされました。

3,避難した時に一番難しいこと

撤収して家に帰る判断です。
熊本地震では余震が収まり、もういいだろうと帰宅者がたくさん家に帰った後に大きな2度目の地震が起こり、たくさんの方が被害にあいました。
水害の場合は、ある程度水が引けば帰る判断のひとつになるかもですが、地盤が緩んだ後に来る土砂崩れなどもあるため、警戒は必要です。

4,まとめ

台風や大雨が多いシーズンの防災で一番大切なこと

○ハザードマップの確認
○避難先とルートの確認
○避難先が使えない場合のプランの保持
○隣近所との協力
○避難所生活の特性を理解
○避難所からの引き上げについての判断

以上について書かせて頂きました。
肝心なことは、ニュースや自治体も情報源として活用はしますが、危ないと判断したら迷わず避難すること。
普段からの心掛けとモノの準備、避難するべき時に避難できるように、把握すべきことを把握する。

これが全てではありませんし、書き漏らしたこともあるかも知れませんが、ここに書いた事が何かの参考になれば幸いです。

大きな災害が起こらないようにお祈りするとともに、もし発生しても落ち着いて行動されますように。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。



(追記)九州・西日本を中心に大規模な水害の発生が連日報道されています。この災害で被害に合われた方、不便な生活を強いられている方々に心よりお見舞いを申し上げます。

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