中学生の「英語で話す活動」に一工夫 Part2
前回記事Part1は以下からどうぞ。
先日、担当している中3の授業が終わりました。その時に授業アンケートを採りましたが、楽しかった・力がついたという学習に、多くの生徒が話すことを中心にした活動を挙げていました。その中で好評だった活動を一つnoteします。
Think - Pair - Share
まずは一つ目のThink - Pair - Shareです。アクティブラーニングの手法の一つです。簡単に言うと、教員からの問いかけに対して、学生が1人で考えて(Think)、ペアで共有・議論し(Pair)、その内容を全体で共有(Share)してもらう方法です。詳しくはこちらから。
(1)Think
例えば、話し合いたい一つのトピックを教師から提示します。例えば「給食と弁当どちらがいいか」というトピックを出します。すぐペアやグループで話し合わせるのではなく、まずは個人の意見をもつ時間を与えます(Think)教科書やワーク、タブレットを使ってもよいことにします。慣れないうちは話型を与えてもいいでしょう。黒板にI think school lunch is better than a lunch box. I have two reasons. など書くと、スムーズです。
(2)Pair
そしてペアで意見交換します。この時に会話を一分継続しようという目標を与えます。コツはニアシの法則です。これは広島の上山晋平先生が提唱している会話を継続させるコツです。
二・・・二文で答えよう
ア・・・相槌を打とう
シ・・・質問をしよう
これで継続します。実際に教師がALTとやってみるとイメージしやすくなります。振り返りでも、このニアシができているかを振り返りを行うといいでしょう。
(3)Share
ペアを替えます。そして私の場合はReportingさせます。新しいペアに、さっき会話をしたペアの話の内容を伝えます。ここでもニアシの法則を意識させます。話型を与えるといいでしょう。I talked with ~. He (She) said that…と書いておくと、スムーズです。そして、またPair活動をさせます。分からなかった単語や表現を聞き、生徒全員で考えることもします。例えば、「『給食は栄養バランスが取れている』って言いたいんですけど、どういいますか?」という質問が出たら、いったん生徒全員に考えさせます。
このReportingの活動を通して、周りの生徒が使っている単語や表現を学ぶことができます。
(4)Writing
これでThink - Pair - Shareの活動は終わりですが、私の場合書かせます。5 minutes writing と銘打って、40語以上を書くことを目標とします。入試では25語以上の作文を書くことが多いので、これで力を付けていきます。ここでは作文の形としてOREOで書くように指導します。そうすると100語以上書く生徒が出てきます。
(5)最後に
この作文はALTにチェックしてもらい、良い作文はタイプしてもらい、印刷したのものを生徒に返却します。いいなあと思った作文はどんどん真似をさせます。
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