見出し画像

個別最適な学び・自由進度学習・自己調整力とは?

最近のバズワードである「個別最適な学び」「自由進度学習」「自己調整力」が自分の中でよくわかっておらず、この週末に自分でまとめてみました。もし「違うぞ!」ということがあれば、コメントなどで教えてください。

1.そもそものスタートが「個別最適な学び」

自由進度学習といったスタイルは昔からあったものの、注目されたのは、やはり、令和3年に文科省から出た「令和の日本型学校教育の構築を目指して」がスタートなようです。

この中に「個別最適な学び」と「協動的な学び」を一体的に充実させて「主体的で対話的な深い学び」を実現させるということが述べられています。だから、個別最適な学びは手段で、ゴールは「主体的で対話的な深い学び」ということになります。

2.個別最適な学びの中に自由進度学習が含まれる

個別最適な学びはいくつかスタイルがあり、下のようになるらしいです。以下は加藤幸次「個別最適な学び・協働的な学びの考え方・進め方~個に応じた指導のより一層の充実を目指して~」(黎明書房)からの引用です。

(1)完全習得学習
一斉指導をした後、テストが行われ、クリアした生徒は発展的な学習へ進み、クリアできなかった生徒は、補充学習をする。
(2)自由進度学習
自分のペースで進める学習。テストが行われ、一つの課題が終わったら次へ進む。できなかったらまた学習し、またテストを受ける。
(3)到達度別学習
到達度に応じたグループを作り、それぞれに合わせた学習を行う。習熟度別学習みたいなもんかな。
(4)課題選択学習
自分の学習スタイルや興味関心に合わせて学習する。一斉指導の後に、学習方法や学習内容を別にして行う。
例:比較・最上級を学習した後に、クイズを作ってもいいし、読んでもいいし、文法問題を解きまくるでもいいし、友達とやってもいいみたいな?
(5)課題設定学習
各教科の発展学習や、総合的な学習で行われることが多い。自分で課題を設定して学習する。上の課題選択学習との違いは、「自分で設定すること」かな?

3.自己調整力とは個別最適な学びの中の一つの大事な要素

以上のような(1)から(5)のような「自分で学習を進めていく」ときに、自分で目標を立て、学習計画を立て、振り返るということが必要になるだろう。つまり、自分の学習の進み具合をメタ認知しながら進める力がつくということ。これを「自己調整学習」という。

「個別最適な学び」と「自己調整力」は切り離して語ることができないものだということだ。

4.より最適な学びにするには

その1 だれが最適にするのかは生徒

生徒が最適にするのだが、多様なやり方を教師が提示することも必要。一度は調べ方・表現の仕方を体験させないといけない。

その2 定められた内容を学習するだけでなく、自分の疑問を追究したり、何かを作ったりすることは、より自分らしい「学び」

知りたいことを知る。学びたいことを学ぶのも「個別最適な学び」の一つ。
例:個別に学習を進めるうちに、疑問に思ったことを解決しようとする。
英語:助動詞を学習していくうちに、他に助動詞はないだろうかと疑問に思い、高校で習う助動詞まで調べた。
理科:動物の分類法が他にないか調べた。



以上が自分で調査したことです。自分の中ではだいぶすっきりしました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?