試され続けた地獄の思い出「瞬時に言語化できる人がうまくいく
今回の本
言語化に苦しんだ思い出
冒頭に書かれているこの状況。
私にも経験がある。
地獄のような経験。
それは私がシンクタンクで働いていた頃の話だ。
私のデスクは会社イチ仕事ができるT課長の目の前だった。
T課長はケーオー出身で頭がよく、性格も明るい。
いつもニコニコ、みんなからとても慕われていた。
しかし私にとっては恐ろしい存在だった。
なぜなら、毎日のようにT課長に試されていたからだ。
10年近くたった今でもリアルに思い出せる。
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T課長: これ
名刺を渡される私。
経済評論家の山崎元さんの名刺だった。
(当時の私は山崎元さんを知らない)
名刺を受け取った私を見つめるT課長。
私: ・・・
T課長: 次の講演会の講師
私: そ、そうなんですね
(名刺を返す私)
T課長: ・・・
私: ・・・
以上。
何を言えばいいのか分からない。
また別の日。
T課長: これ
今度は本を渡される。
わくわく会議というビジネス書だった。
T課長: ・・・
私: わくわく・・・かわいい名前ですね
なんじゃその返しは と自分でも思う
T課長: 次の講座の参考図書
T課長: ・・・
私: あ、ありがとうございます
(本を返す私)
T課長: ・・・
私: ・・・
(も~なんなの~!ムリーっ!)
多くを語らず、キーワード1つ投げてこちらの意見を見る課長。
何を言うかで判定されるような瞬間。
何も言えない私。
これが毎日。
まじで地獄。笑
そして私とは反対に、上手にT課長へ返す隣の先輩。
(まじ先輩リスペクト)
社会人5年目の頃の話だ。
シンクタンクへ異動する前の私は営業所で事務をしていた。
だから経済や本なんて詳しくなくて・・・
いやいやいや!
関係ない。
言語化ができなかったんだ。
著者が本書の冒頭に書いていた状況。
まさしく自分。
問題は言語化だ。
(この本絶対に読まねば)
あのとき渡された「わくわく会議」
読んでみたいとさえ言えなかった。
今の自分はT課長になんと返すだろうか。
返せるだろうか。
いや、あれから何も変わっていないような気がする。
(ぎゃー)
・・・ものすごく危機感を感じてきた。
言語化、この本読んで絶対練習しよう。 強くそう思った。
あの時渡された本「わくわく会議」もさっきポチった。
以下は私の空想タイムスリップ・・・
~2013年夏~
T課長: これ
私: わくわく会議?
T課長: 次の講座の参考図書
私: (パラパラめくる)
面白そうですね。読んでみてもいいですか?
もし講座までに読み終えたら私も参加していいですか~
オブザーバーで☆
T課長: おっ いいよ~
今なら、せめてこれくらいは言えそうか・・・?笑
ひびいた箇所_言語化とは
「あっこの人は何も考えていないな」
「あの人は何が言いたいのかよくわからない」
本書は、このセリフに反応する人には必至だ。
誰もが毎日のように他人とコミュニケーションをとる。
ことばを使ってやりとりする。
本書によると、「ことばを使ったコミュニケーション」は次の2つに分解できるそう。
何を言うか
どう言うか
「どう言うか」とは、前置きのことばを置いたり、語尾を変えたり、例えてみたりすること。
そう、言う“内容”が決まった後の工程だ。
そのため、「どう言うか」に必要なスキルは「伝え方」になる。
しかし私たちが頭を悩ませるのは“内容”の方だ。
(ですね)
「何を言うか」とは、言う“内容”のこと。
「どう言うか」の前工程になる。
ここで必要なスキルは「言語化」だ。
(うわ)
書店によくあるコミュニケーション本は「どう言うか」という伝え方のスキルにフォーカスしたものが多い。
それでは「言語化」は磨けない。
(前工程)何を言うか?→言語化スキルが必要→本書
(後工程)どう言うか?→伝え方スキルが必要→多くのコミュニケーション本
(なるほど!)
そしてビジネスにおける評価では「何を言うか」の方が重要となる。
(ある・・・これある)
なるほどそうか。
磨くべきは「何を言うか」の方だ。
納得した。
よし、著者が言う「何を言うか」の磨き方を練習しよう!
そう思った。
「どう言うか」が重要なとき
ビジネスでは「何を言うか」が重要である。
でも、「どう言うか」が重要になる場面もありそう。
考えてみると私の身近に2つあった。
こどもへ注意をする場面
読書で感動する場面
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こどもへ注意をする場面
「おもちゃ片付けなさい」「お菓子はお皿にのせて」等々
こどもに注意をすることは多い。
私が注意をすると、たいていは「はーい」と返事がある。
でも夫の場合はそうじゃない。
夫: おまえが出したんだろ、片付けろ
息子: パーパ、おまえって言っちゃダメなんだよ
夫: ・・・はい、すみません
このパターンが多い。笑
普段から「やさしい言い方をしなさい」と私がよく言うせいもあり、
こどもたちは「どう言うか」に敏感だ。
だから、少しでも夫が「お前」「〇〇じゃねぇだろ」
などと言うとこのセリフ
「パーパ、そんな言い方しちゃダメなんだよ」
が返ってくる。
このセリフ、こどもたちはテンプレート化している。笑
だから我が家では、「どう言うか」に気を付けないと、伝わらない。
聞き入れてくれない。笑
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読書で感動する場面
私は意外と洋書が好きなのかもしれない。
英語の言い回しが格言っぽくて、感動しやすさにつながっている気がしている。
例えば私のバイブル「FULLPOWER」の好きな文面のひとつ。
ここを読んだのは子どもがスイミングをしている時間。
すごく覚えてる。
ここを読み、観覧席で涙をこぼしながら子どもの泳ぐ姿を見ていた。
(はたから見たら泳ぐ我が子に感動して泣いているように見えたはず)
格言っぽい言い方。
日本語では少し違和感があるような言い方。
それが逆に自分なりに内容を解釈する余白が生まれて、より、感動しやすくなっている。
そんな気がする。
子どもへ注意をする場面
読書で感動する場面
「どう言うか」が重要になる場面が身近に2つあったことに気が付いた。
ひびいた箇所_書くということ
メモ書きによる思考整理が好きな私。
好きな「書く」という行為の意味を本書で深く理解した。
本書にはこうある
(たしかに)
頭の中で考えていることはぼんやりと曖昧なものばかりだ。
ペンを持ち、それを文字で書き出そうとしない限りは、ぼんやりのまま。
頭の中でいちいちことばに換えてはいない。
つまり、書かない限り、ことばのかたちにはなっていない。
著者いわく、
感じたことの99%は「無意識下」に追いやられるそう。
(へー!)
強制的に言葉にするというトレーニング。
それが「書く」ということか。
理解しました!
やってみた_言語化トレーニング
本書のすすめる言語化トレーニングをやってみました!
この2週間、やってみた結果はこんな感じ
・最近読んだ本の感想は?
・一番感動したテレビドラマは?
・(小学生)一番の成功体験は?
・(家事)何をするのが嫌いか?
2週間、ほぼ毎日書きましたが、これがなかなか難しい。
5枚書いて1枚うまくできるかどうかくらい。
本書によると1ヵ月も続ければ効果が出てくるとのこと。
(ほんとですか)
めげずに、まずは1ヵ月、続けてみようと思います。
そうですね~1ヶ月後の私のブログ内で報告したいと思います。
今週は以上です。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
また来週お会いします。
ではっ
今回の本
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