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回覧板回して貰う蜜柑かな

昭和の時代はお隣さんへ
回覧板を回すのは子どものお仕事でした。
ちょっとドキドキしながら
ピンポーンと押すと
家の奥からお隣のおばちゃんの
「は~~~い!」という声がして
しばらくするとガチャっと扉が開き
「あら~!○○ちゃ~ん!
回覧板持ってきてくれたんや~!
ありがとうね~~~!
あ、ちょっと待っててね~~」と言いながら
また奥に引っ込んだおばちゃんが
レジ袋に5つくらい
お蜜柑を入れてくれて
「はーい!これ持って行ってーー!」と言って
手渡してくれて・・・。
なんだか蜜柑と聞くと
そんな懐かしい長閑で優しい光景を
ふっと思い出しまして。

大阪のおばちゃんはすぐに人に
飴ちゃんあげたり
なにがしかを上げたがったりしますよね。
あれってどういう心理なんだろうと
ずっと思ってきましたが
正真正銘のプロの大阪のおばちゃんに
進化した今思うのは
あれはありがとうとかこんにちはっていう
挨拶と同じテンションなんだってことと
何か知らないけどあなたに会えた
嬉しい気持ちを表現したいという
おばちゃんの内面からほとばしる
熱い思いなんだという事が
だんだんわかるようになってきました。
(そうなのか? 笑)

知らない人から物はもらったらあかんでーと
教え込まれている昨今ですが
もしおばちゃんから飴とか蜜柑とかもらった時は
どうか「ありがとー!」と
受け取ってくださいね!

(おうちde俳句  人選)

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