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元気か、こもも 2023/08/15

日記

・朝早くから外へ出る。健康的ではあるけど、全然気乗りしない予定だから気分的には損失の方が大きいように感じてしまう。


・道端に犬小屋が捨てられていた。「こもも」は今どこにいるのだろうか。


・予定を終えて時計を見たらまだ12時にもなっていなかったので、早起きってすごい!!と心から思った。午前中に1つ用事を済ませられる人と、私みたいに午後からノソノソ動き出す人間が生きている時間の流れって全然違うのだろうな。私もそちら側へ行きたい。午前中に1本映画観て、プールで運動しちゃうくらいの人間になりたい。そうなったらもう人格とかまるっきり変わってそうではあるけど。


・パスポートを受け取ってきた。申請には無限にも思えるほどの時間がかかったけど、受け取りは10分もかからずに終わった。

・ただ、それで気が抜けていたのか、窓口に提出する受け取り用の書類で指の間をスパッと切ってしまった。その場で絶叫しながら倒れ込みたくなるほど痛かったけど、目の前にはにこやかな顔で書類の提出を待っている職員さんがいるので必死に堪えて手続きを済ませた。パスポートは10年用だし、人前で自分の傷は見せない。これが大人になるってことですたい……。

・初めて自分のパスポートを持ったので、これが俺のDREAM PASSPORT……と感動する。今は白紙の証印欄が色とりどりのスタンプで彩られていくのか、1つ2つスタンプが押されて10年の期限が切れるのか。キミはどちらだと思う!? 私は後者の可能性に日本の永住権をベットする。


・今日予定していた雑事を全て終えて開放的な気分になったので、牛タンを食べた。牛タン定食を食べるたびに、牛のベロの大きさに思いを馳せる。1枚1枚のタンがどういう風にベロから切り出されたのかをパズルのように当てはめて想像しては、私の狭小な脳に収まりきる長さと大きさではないのだろうなと思う。

・こういう写真を撮るとき、おしぼりの袋の切れ端とかはサッと避けるべきだろ。


・『サタデー・ナイト・フィーバー』を観た。火曜に。

・想像していたよりもシビアなストーリーが展開されて驚いた。ディスコがどうとか、踊りがどうとかよりも、「幼さ」とか「生きている社会の小ささ」の話だ。トラボルタ演じるトニーが寄る辺ない生活の鬱屈を週末のディスコで晴らすのが一応の肝ではあるけど、それがディスコ最高〜!という讃歌に繋がっているわけではなく、むしろ「これでいいのか?」という若者の不安を浮き彫りにしている。踊っている時間も、仲間とヤンチャをしている時間も楽しくはある。でも、それがトニーの胸の内に巣食う漠然とした焦燥感を取り除いてくれるわけではなく、一時の麻酔にしかならない。若者の描き方としてベタっちゃベタだけど、内輪の狂騒から抜けて1人になったときの醒め様がリアルで良かった。

・トニーが心惹かれたステファニーが自己演出する階級の違いも虚栄でしかなく、大人ぶることが却って幼さを剥き出しにしていて虚しかった。2人とも何かを掴もうと手を伸ばすことだけに必死になっているのが、観ていて応援したくなるポイントでもあるし、物悲しさを覚えるポイントでもある。『Stayin' Alive』をBGMにリズミカルな演出が施されるオープニングから、その勢いを保ったまま、こういう現実の話に流れていくのがすごい。あのオープニングの無敵感がラストシーンに効いてくる。

・そして、『サタデー・ナイト・フィーバー』はボビーの映画でもある。裏の主人公は明らかにボビーだ。こんなにボビーのことを考えるようになるとは思わなかった。エンドロールのクレジットで一番最初にボビーの名前が流れても良いくらいだ。

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