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世界はすべてバラエティになる

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cakesで連載の「世界はすべてバラエティになる」12回よりこちらでやっています。基本無料、ときどき有料です。 「どんどん世界は多様化(Variety)する」という意味と願望と… もっと読む
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2021年11月の記事一覧

第357段 移動と固定の塩梅

第357段 移動と固定の塩梅

ふふふ。メディアプロデューサーの面目躍如。
いろんなルートを探っていたら、繋がっちゃったぜ!
いろいろやれそうで嬉しいー!

そして、この仕事って、今やオンラインでどこにいてもやれる。移動中でもやれる。なんなら旅をしながらでも、観光しながらでも、やれる。
実際、移動中に3件のミーティングをしながら、2件のキャスティングもできた。

移動と固定の塩梅をうまくやったら、新たな生き方や働き方やタイムマネ

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第356段 想像の創造の場をそろそろ取り戻す!

第356段 想像の創造の場をそろそろ取り戻す!

古民家の隠れ家的ビストロで隠れて作戦会議。
ご飯食べながらワイン飲みながら作成会議って本当1年8ヶ月ぶりだ。
圧倒的に会議が進む。なぜなら対面だと語ると恥ずかしい夢のような話もお酒の力も借りて語れるから。オンラインだとそうはいかない。
つまり、オンラインの導入で、確認事項など段取り的な作業はスムーズになったことが多いけど、クリエイティブな場の創造はこの2年余りのコロナ禍でかなり滞ってたってことだ。

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第11段「タレントになろうとする人はみんな「すごくおもしろい」」

※この記事は2017年6月17日に公開されたものです。

僕はテレビプロデューサーとして、番組作りに長く携わってきたので、著名なタレントの方々、つまり芸能人や俳優、文化人、アーティストの方々とたくさんお仕事をさせていただいてきました。
そんな方々と仕事して改めて感じるのは、“タレントとは才能”だっていう本来の意味です。芸能界に入ってくるぐらいだから、どんな落ち目の人も人気のない人も、実際にあったり

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第10段「人間はできの悪い人工知能なのか?」

※この記事は2017年4月4日に公開されたものです。

人工知能(AI)研究者でファイナルファンタジーの制作者の三宅陽一郎さんと最近お知り合いになりました。昨年末に発売されたファイナルファンタジーシリーズ最新作XVは、かなり進んだAIで敵のモンスターや仲間が行動するのです。
そのAIを製作する過程の話があまりにもおもしろくて何度もお食事したり、番組にも出演してもらいました。三宅さんの夢はAIに意識

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第9段「金スマの視聴率を劇的に上げた、ほとんどの男たちが忘れがちなこと」

※この記事は2017年2月25日に公開されたものです。

視聴率を獲るための秘伝教えますテレビ番組を作っているときの至上命題、それは視聴率を獲ることです。
視聴率を取らないとどんなにいい番組を作っていても、番組は終わってしまいます。そうならないように僕らは心血を注いで日々番組を作り続けます。
僕が2001年に金スマを立ち上げたとき、最初の1年半はなかなか視聴率に苦労しました。しかしある日、ちょっと

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第8段「組織か? 個人か? いや、これからはバンドの時代である!」

※この記事は2016年10月15日に公開されたものです。

cakesでの連載「世界はバラエティになる」を昨年7月から開始したのですが、3ヶ月近くお休みしていました。
それは僕がTBSテレビを昨年末に正式に退社するのを待っていたからです。
7月いっぱいで退職届を出したのですが、有給休暇が残っていたのでした。よくアナウンサーがフリーになる前にお休みしますよね、あれもだいたいは有給休暇の消化なのです。

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第7段「君の仕事がうまくいかないのは、君が選挙にいかないからだ」

※この記事は2016年9月29日に公開されたものです。

みなさんはお仕事、順調ですか?
会社で自分の企画やプロジェクトを進める時は、関係各所にいちいちお伺いをたてて、了承をもらう必要がありますよね。
極めてまどろっこしいプロセスですが、“日本社会”の縮図である“会社”という、村社会的共同体ではどうしても必要な、仕事のプロセスといっていいかもしれません。
僕も若い頃からそんな「組織の面倒くささ」に

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第6段「なぜ“ご長寿”は“早押しクイズ”をするのか?」

※この記事は2016年9月12日に公開されたものです。

僕が「世界はバラエティになる」とこの連載にタイトルをつけたのには二つの意味があります。
ひとつは、世界のいろいろなことが、バラエティ番組の題材になるということ。
もうひとつは、世界そのものが今後もっといろいろバラエティに富んで(多様化して)いく、ということ。
その根っこには“バラエティ思考”という考え方があります。バラエティ番組を日々作って

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第5段「もう9月になってしまって、心が折れそうな人へ」

※この記事は2016年9月1日に公開されたものです。

9月1日になりました。
なんと今日は「年間を通して最も子どもの自殺者数が多い日」※だそうです。
※内閣府の統計データによる
学生もそうですが、社会人になっても、嫌なことがあると落ち込みますよね。心が折れますよね。
僕もかなり落ち込みますし、心が折れます。
特に仕事をやり始めた若い頃、慣れてなかったりすると、ひたすら頑張ってしまって、心が折れて

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第4段「ドキュメントバラエティの時代は、あの日終わった」

※この記事は2016年8月18日に公開された記事です。

「現実 対 虚構」先日SMAPが年内での解散を発表しました。2001年に『金スマ』を中居正広さんと一緒に立ち上げた自分としては、すごくさびしいです。 今回はそんな今から15年前の、『金スマ』立ち上げた時から感じ続けている、現実VS虚構の話です。
芸能界や、そこで活躍する俳優、タレント、アイドルという職業、そしてそんなみなさんが出演するテレビ

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第3段「エモーションの時代はもうはじまっている」

※この記事は2016年8月4日に公開された記事です。

相手に何かを伝えるためには、本当に伝えたいと思うしかない

週刊誌のスキャンダルに、テレビの謝罪会見、選挙報道、バラエティでの独白……。ここのところ感情がダダ漏れしている「エモいシーン」を最近メディアで良く見ませんか。
ネットの書き込みやツイッターでの炎上などでは、いい大人の「激しい感情」が炸裂しているのをよく見かけます。
今回は、モノゴトの

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第2段「“明石家さんま”は、 僕が出会った中で一番頭がいい人だ」」

※この記事は2016年7月21日に公開された記事です。

テレビプロデューサーという仕事柄、いままでさまざまな業界の方にお会いしてきました。それこそ学者や政治家、経営者、アーティスト、文化人など、職種は多岐に及びます。高学歴はもちろん、頭の良さが売りのお仕事の人にもたくさん会ってきました。
でも、「その中で誰が一番頭がいいですか?」と質問されたのなら、僕は間髪入れずにこう答えます。
「明石家さんま

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第1段「1分ネット動画 VS 30分テレビ番組? すべての鍵は「おもしろ原理主義」にある。」

※この記事は2016年7月14日に公開された記事です。

みなさまはじめまして。テレビプロデューサーの仕事をしている角田陽一郎と言います。
今やスマホが当たり前になって、動画配信サービスやAbemaTVなどが快進撃を続けています。
この連載では、テレビ・メディア・広告・芸能界の激変する未来を通して、僕たちの生活や人生、社会がどう変わっていくのか? というお話をテレビマンの目線でしていきたいと思いま

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