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第45段「美味しい水を飲みたい」

排他的exclusiveな組織や集合体はその中で考え方も統一しやすいし秘密も守られやすくビジネス的にも効率がいい。
なのでSNSでも会社でも排他的な組織を作りがち。
でもそれって外部への接続が希薄になって情報も秘匿化&特権化しがちで自分達をカリスマ化しがち。
井の中の蛙を生み出していく気がする。

排他的な会社や組織や集団の井戸の中の人は、
その中の人事の話ばっかしてる。
その業界の話ばっかしてる。
その業界での自分の立ち位置の話ばっかしてる。
その井戸の中の偉い人を井戸の中でよいしょしてる。
井戸の中の偉い人はそれが気持ちいいから、井戸の外を見ようとしないし、井戸から出ていかない。

別に井戸の中で、人事の話とその業界の話とその業界での自分の立ち位置の話ばっかして、井戸の中の偉い人をよいしょしてても全然構わないけど、外から見るとすごく滑稽に見える。
でもその滑稽さには、井戸の中にいたら気づかない。

井戸の中の偉い人は井戸の中の人とばかり話すから井戸の外でも自分はすごいんだって錯覚してしまう。
でもそれは錯覚かもって、よいしょする人たちは気付かないから(気づいたら井戸を出されるから)偉い人もその錯覚にすら気づかない。
で、自分達の井戸はこんなにすごいんだってことを外に自慢しだす。

やがて、その井戸の水が澄んでいるのか、澱んでいるのかさえも気づかなくなってしまう。

でも自分達の井戸の水は、名水だと信じてきかない。

僕はどんな井戸の水でも、どこかの湧き水でも、清流の水でも、澄んだ美味しい水を飲みたい。


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