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第29段 「近道は遠回り」

今日「企画の通し方」的な本の編集会議にて、上司を説得する時「ライバル社はこのやり方でヒットしてます」的説得せよ!みたいな話になったので、この本の企画自体はそう説得したんですか?って聞いてみたら違ってた。
そんな説得で上司を納得させたってダメだと思ってるのに、その本自体がそれ書いちゃダメだ。

「こうすればヒットする」的な本や番組は作るの難しい。
だってその本や番組自体がヒットしてなきゃ嘘だから。
なのにそういうの知りたい人が多いから作るという。
でもヒットする方法を他人に聞けばヒットするって姿勢自体がヒットを産まないんじゃないかな。
ヒットの理由は事後に分析はできるけど、あくまで結果論。だってそのやり方をもう一回やったって、その時と環境も状況も刻々と変化していて、もはや通用しないから再現性はほとんどない(例外はあるけど)。

てことで、編集会議は白熱を帯び、結果今までのその類の本とは違うより本当の「企画の通し方」本&「こうすればヒットする」本の中身になりそう。
つまりこういう感じで中身をいちいち詰めてくしか、結果ヒットは産まれないと思う。
手段だけノウハウだけ手に入れようという近道は遠回りなんだと思う。


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