第18段「クリエイターになるためのもっとも大事な感覚」
今期のNHK連続テレビ小説『半分、青い。』おもしろい!
先日、主人公の高校生スズメさんが自分の書いたマンガを友人や家族みんなに見せるシーンがありました。
そのことを脚本家北川悦吏子さんがツイッターでこう書いていた↓
そう、この自分の作品を、自分自身と切り離して、他人に見せることができる感覚って、ものすごく重要なことだと僕も思うのです。
そしてそれはクリエイターやアーティストになるための、特に一番大事な感覚だと思うのです。
この感覚って、その人の創作者としてのクオリティの良し悪しってことと関係なく、その人のパーソナリティに起因する。そしてそれは、子どもの頃は大部分の人が躊躇なくできても、分別がついた頃から、分別がつくことのまさに代償のように、その感覚が無くなっていくんだと思う。それは羞恥心だったり劣等感というものに取って代わられてしまう感覚。
逆に言えば、それがオトナになっても、消えて無くならない人は、(それで成功するかどうかはともかく)、少なくともクリエイターやアーティストにはなれる。
でもクリエイターやアーティストにならなければ、なろうとしなければ、少なくともクリエイターやアーティストで成功することはない。宝くじは買わないと当たらないように。スタートしないとゴールもしないように。
その成功の可能性はどんなに極小だとしても。
そのことを知ってて、それを脚本に書いちゃう北川さんは、やっぱすごいクリエイターだ。こういう機微が書けるか書けてないかが、作品のおもしろさの根源なんだろう。
ちなみに、僕はこの「自分の作品を、自分自身と切り離して、他人に見せることができる感覚」は、生まれて物心ついてからだいぶ早い時点ですぐに消えさってしまいました。
それが、僕のクリエイターやアーティスト(になれる人)への劣等感となって、オトナになっても、テレビ局に入社して番組を作るようになっても、ずーっと残滓のように僕の脳内に積もっていたのです。
自分はクリエイターにはなれない。
そんな風にずーっと感じていた人生でした。
それが変わったのは、ほんの4年前の43歳の時なのです。そして自分の本を書くことができるようになったのです。
僕は、この”クリエイターになるためのもっとも大事な感覚”をどうやって取り戻したのか?
この顛末は、先日noteの記事に書いています↓
もしよろしければ、読んでみてください。
読んでいただきありがとうございました。
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