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第35段「占いTVを辞める理由」

わたくし角田陽一郎はネット配信サービスの占いTVのプロデューサーを6月いっぱいで辞めることになりました。
占いTVは、株式会社ザッパラスさんが運営するネット動画配信サービスで、昨年の七夕の7月7日に開局してから、ちょうど1年になります。
いろんなチャレンジングなことをしつつ、“占いを拡張する”というコンセプトで僕らは頑張ってきました。
7月以降も形を変えて、占いTVは続くみたいですので、今後ともよろしくお願いいたします。

今日、なんでこの文章を書いているかというと、実はこの占いTVのプロデューサーを辞めるにあたって、かなり占い的な奇妙な話があったので書こうと思ったのでした。
そもそも僕は、占いにあまり詳しくないですし、そんなに信奉しているかというと、実はそうでもありません。
でも、占いが持つパワーには妙に惹かれるのです。僕の初めての出版本は、『究極の人間関係分析学 カテゴライズド』といいまして、実は僕が独自に考案した占い=カテゴライズドの解説書です。
さらに明日6月15日に出版される新刊『運の技術』は、まさに運を論理的に説明する本です。

つまり、僕は“占い”や“開運”をスピリチュアルなものとして頑なに信じているわけではなく、一つの文化探求として、また人間の行動原理として、それと触れ合っているとなんか楽しい、例えば世界史を学んだり、アートを慈しんだりするのと同義に捉えているんだと思うのです。
僕が大好きな占い師は占星術の石井ゆかりさんです。『石井ゆかりさんの星読み』というweb有料サービスにはだいぶ以前から入っていて、毎日届く獅子座の占いや、新月や満月の動向を石井さんのメッセージからかなり読み取っていました。
この“読み取る”という言い方が、僕が占いに感じるワクワク感にかなりしっくりする感覚です。石井さんの文章には、毎時毎時、その天体からの啓示が読み取れるのです。当たるとか外れるとかは、むしろどーでもいいとでもいうか、そこを超えて日々の生活の進む方向を示してくれる生き方へのメッセージなのです。

なので、去年の1月にザッパラスさんと知り合って、占いの動画を作るというコンセプトにはかなり惹かれたのでした。(ちなみに石井ゆかりさんの星読みがザッパラスさんのサービスだってことは、そもそも全然知らずに使っていたのですが)そこに妙にご縁を感じ、そしてそれが昨年7月の占いTV開局を一緒に企てることに繋がったわけです。

そんな僕が、プロデューサーを辞めるきっかけになったのは、3月16日でした。翌日の17日はまさに何かを始める日、新月の日でした。
その日は、今後の占いTVの方向を決める重要な会議が運営会社のザッパラスさんとたまたま予定されていて、皆で行く末を議論したのですが、その日の僕はなんか違っていたのです。
それは何かというと、その日に届いた、石井ゆかりさんの星読みのまさに“魚座の新月”のメッセージでした。
僕の生まれ星座、獅子座へ向けたそのメッセージには、この日の近辺が「大きな節目」になっていて、この日以降、より現実的な力のぶつかり合いが起こる、的なことが書かれていたのです。
この言葉に触発されたのか、少なくともそれを意識したわけではないのですが、多分無意識に力が入ったのでしょう。その日の会議は白熱したのでした。いつも一緒に番組企画を構成したりするAさんと、予算を組んだりするBさんとも、かなり議論しました。

そして、結果僕が、占いテレビを離れる決意をすることになったのです。
まさに大きな節目が起こったのです。会議が終わって担当者のそのAさんとBさんの二人に僕の想いをメールで伝えると、かなり驚かれ、かなりやさしく、かなり慰留されました。
そして、一度会ってお話しましょう、と説得されたのです。

僕の辞意の気持ちは決まっていましたが、しかし翌日に、まさに新月の日に会ってランチを一緒にしようとご提案されたのです。
どうしようかと迷っていると、その日の早朝、いつものように石井ゆかりさんから星読みメールがきました。そのメールを見ると獅子座の人は、今日の食事には意味がある的なメッセージがあったのです。
「そんなメッセージをもらうとは、一体なんなんだ?これはランチをしろ!という啓示じゃないか?」
僕はAさんとランチをすることにしました。
そして、

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