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第87段「ネタを蒔き、ネタを花にし、ネタの果実を収穫する。」

「ネットで話題の〇〇」ってのをテレビで紹介ってのは芸がないし、意味もない、だったらネットを見れば良いわけだし。
映えばかり気にしてて、どうやれば映えるか?バズるか?的なのをテレビで解説って、そのテレビの中身自体が薄くなってつまらない・・・って話をしてたら、今やってる番組がまさにそう。がっかり。

「〇〇の裏側お見せします!」って、その〇〇の表側がちゃんとしてるから、その裏側にも興味が出るわけで、その〇〇自体にあまり興味がないのに〇〇の裏側見せられても、さらに興味がない。今テレビの企画がやるべきことは、裏側をほじくるよりも、見たくなる表側を持つ〇〇を発掘することだと思う。

逆もしかりで、ネットメディアで〇〇を批判することで、それがネタになるのは〇〇に力があるからであり、今やほとんどの〇〇はそのネット批判に耐えられる力がない。そして〇〇は衰退しなんなら消えてしまう。やがて取り上げるべき〇〇というネタ自体が無くなっていきネットメディア自体も衰退する。

実はネタだってサステイナブルに育てる必要がある。焼畑農業でエンタメを作っているとどんどん焼く森林自体が無くなって行く。連作農業やってるとどんどん地力が衰えて行く。
自分たちが自分たちを潰す作業。
エンタメ自体が、エンタメの環境破壊をやっている。
自分も他者も含めたものが環境なのだ。

ネットだろうがテレビだろうが、僕らはネタというタネを蒔かなければ、そこに芽は出ない。そのネタを育まなければ花も咲かないし、インスタだって映えない。
そして、そのネタを次に繋げるように、環境を継続して維持しなければ、やがてネタの果実も実らなくなる。


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