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北海道とおじさんの気付きと

北海道に行ってきた。
好きだったのはいつまでも続く草原とか山とかの連なり。バスの揺れに寝ては起きてを繰り返していたけれど、目覚める度にずっと遠くまで続く風景に安心した(そして寝た)。

ツアーだったので、色んな夫婦を見た(私は母と。60代以上の夫婦が8割程だったと思う)。会話はないのに片時も離れず寄り添う夫婦、パワフル全快な妻に微笑んで付いてく夫の夫婦、ダブルピースサインの夫の後ろで冷めた顔で写真に収まる妻の夫婦、お喋りが絶えない学生カップルのような仲良し夫婦。あぁこの人たちは40代、50代といった激動を乗り越え、今は平和に仲良く北海道旅行かぁ…とどうしようもなく羨ましくなった。

思えば何故、今が凪だと思ったのだろう。進行形で様々な試練があって、それでも今日という日を楽しんでいるかもしれないのに(何も抱えていない人の方が珍しいのに)。


東京に帰るのは私だけ。
出発ゲート前で別れの親子を見た。嬉しさが溢れ元気よく手を振って旅立つ娘と、ずっとその姿を追う父と母。娘が振り返れば手を振り返し、娘が見えなくなると見える場所へ移動してまた見つめていた。私もこうして送り出されたのかな。

旅立つ者は嘘でもハッタリでも発光しながら踏み出さないと残された者が照らされない。


5日ぶりの会社で隣の上司に、生きてた?前髪切った?と言われる。こんなにハッピーにならない気付きもあるんだな。

六花亭のバターサンド、お土産のつもりだったがさっそく食べた。


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