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まだ晴れない

昨日は、プロデューサー、監督、ボスとの打ち合わせだった。脚本への喧々諤々や今後の日程、キャストの候補等を話し合った。脚本については、思ったより強めの突っ込みはなく、私が心残りだった部分は誰もが心残りを感じ、私が力を入れた部分はやはり記憶に残ったようだった。今回、公募条件が特殊な為、自由に描けず(言い訳だ・・)悔しい部分もあったが、それも勿論ばれていた。引っ張られ過ぎ、と。

ほんとは初めからプロであるボスが描いた方が、回り道も無駄道も無くもっとスマートに進むのに、わざわざ私に描かせてくださる意味をもう一度考える。

大抵の物語はシェイクスピアに通じるそうで、使い古された、かぴかぴの”どこかで聞いた話”ばかりのよう。それが個人の”感性”という色味が加わり、何度も生まれ変わる。だから、私に求められているのは、私の感性を出す事、その一点のみ。ぴかぴかの目を見張る物語なんて初めから期待されていない。改めて立ち返る。

ところで、Pとボスは普段から歯に衣を着せた事等なく、毒舌で辛辣で容赦がない。だから、昨日の講評があの程度に終わったのは信じ難い。恐らく、私の預かり知らぬ所で散々出しあって、私にはオブラートに包んで伝えてくれたのだろう。まあそれでも出し惜しみする人達ではないから、グサリと刺されたし、無傷なわけではないが。

第二稿(実質最後)の締め切りは5月末。また、ちょっと憂鬱な日々を過ごす。

今日から一週間、新人さんが配属される。口ぶり・顔つき・態度から居も言わぬ貫禄が滲みでていて、ちょっと二度見した。


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