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新しいチームでの葛藤。負け続ける試合と二学年上での練習。

次男は今までいたチームを去ることに決めました。

4歳の頃からお世話になっている、家から徒歩3分のチームからスタートし、その後2チームを経由してまた出戻って一年と少し。コーチの移籍に伴い大半の家族が移籍を決意し、距離で言うと大幅に遠くなりましたが考えた末我々も移籍を決意するに至りました。

理由は至ってシンプルで、古いチームの執行部が次男コーチからチームへのサポートの要望を受け入れず彼を解雇し、それに加え代わりのコーチが必要という親からの要請を無視してチームを放置し続けたことが一番でした。コロナによる自粛が続いた時期に一生懸命子供たちにサッカーができるオプションを提供してくれたのはこの二人のコーチでした。それにより親たちとコーチ陣との信頼関係ができていたこともあり、急遽チームによる引き留めのミーティングがもたれましたが、我々を含め大半の親と子供たちが新しいチームへの移籍同意書にサインしました。

どうもこの界隈ではよくある話らしいのですが、我々が加わる前は新しいチームではU13のカテゴリーに所属している子供がほとんどいない状態でした。そのチームもかつては強豪だったらしいのですが、数年前にコーチとチームの確執が元でやはりコーチが主力選手を連れて別のチームへ移籍してしまったのだそうです。そこへ次男のチームから10人近く入ってくれたのですから、チームとしても悪い話ではないようです。

新しいチームに加入するにあたり、父兄に向けて説明がありました。前のチームからはコーチとアシスタントコーチ両方を引き抜き、コーチはU 14/15合同チームの担当、我々U13は今までのアシスタントチームがもう一人のコーチと一緒に指導することになりました。チームの方針として、今の育成年代ではどこもその地区で目立つ体の大きな選手を引き抜いてシーズンの勝ち数にこだわり、シーズンが終わればまた三々五々チームがバラバラになる形が一般的になっているが、それではチームとして長い目で育成はできない。そこで我々のチームでは次男のチームの関係性がとても良いことに注目し、チーム全体で底上げをできないかと考えている、と。もちろんチームの中での差がありますので、近い将来にはAチームとBチームに分ける予定であることも付け加えられました。そしてチーム全体の底上げのアイデアとして、トレセンにできるだけ多くの選手を送り込む、というのです。

現在チームからトレセンに通っているのは次男ともう一人チームのキャプテンを務める次男の親友だけです。それを複数のトレセンのテストにチャレンジして、まだトレセンに選ばれていない子もできるだけ多く通ってもらうようにするというアイデアでした。それ自体が制度的にどう可能なのかさっぱりわかりませんが、そういうことができるのならチームの底上げになるし願ったり叶ったりと思いました。

チームとしての活動が始まると、練習もそこそこに早速練習試合がたくさん組まれました。それも対戦相手はどれもこれもこの辺りでは強豪と言われるいわゆる育成チームばかり。その中には次男を入れるために何度も連絡をして来て、いろいろあったあのバンベルグも含まれていました。

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去年までは試合をすることのなかったレベルの相手に、大半は一緒に移籍して来た仲間とは言え、このチームに以前からいた子も、これを機に新しく加わった子もいます。中には次男よりも年上なのに背が低い子もいますし、次男を含めお世辞にも体格に恵まれたチームとは言えません。コミュニケーションでは試合中の意思疎通もちぐはぐな状況です。当然のように試合の結果は散々です。夏休みまでに5試合ほど練習試合をこなしましたが、全て負けました。小学生でしかもプレシーズンで勝ち負けもないやろうと思いますが、流石に0対10で負けた時は困りました。対戦相手は同じ歳なのに軍隊のように規律正しく、控えの選手が試合中に腹筋したりしているチームでした。多くの子供たちは前半途中で完全に下を向いてしまい、相手の勢いに飲まれてしまいました。ハーフタイムでコーチが珍しく声を荒げ、後半に少し勢いを戻したものの結果には子供たちもそれなりに落ち込んだようでした。妻は負けるたびに今のチームに移るべきではなかったと嘆くのでなだめるのが大変ですし、私自身もこれからこのチームでこのレベルで戦うとどうなってしまうんやろか、と気がかりではあります。しかし、どこかで小学生の間はそんなに勝ち負けにこだわるべきではないと読んだ気がするのであまり気にしないようにして、できるだけ何がよくないのかを冷静に考えてみるようにしています。

次男のプレーに関しても発見がいくつかあり、サイドハーフのポジショニングを再確認できたことや視野の確保、守備時の位置の取り方や逆に相手DFを騙す動きなど、これまでにあまり求められていなかった細かい部分に修正点を見つけ、日々のトレーニングで意識するようにしました。

正直、日々のチーム練習ではレベルにバラツキがあるためそこまで高い強度は期待できませんので、月曜日のトレセンでしっかりとトレーニングをして、チームでは楽しくしながらもみんなを引っ張るように努力する。そんな日々の中、ある日次男とキャプテンにだけ個別連絡が来ました。

内容は、今週通常のU 13の練習の後、18時半からU14/15の練習に参加するようにとのこと。通常練習は週二回です。1回目の練習は仕事が詰まっていて見に行けなかったのですが、帰って来た次男がボロ雑巾のように疲れ果てていたので、どんな練習をしているんだろうと興味があって2回目は最後の1時間ほど見に行きました。

元コーチに聞いた話ですが、このチーム、U 14/15は今でもそこそこ強いらしく、年代別のリーグでもプロ下部組織が参加している1番上のリーグまでではありませんが、その一つ下のリーグに参戦していると聞きました。ピラミッドの2番目ですね。そしていい子はパートナークラブのユースに呼ばれたり、また、ユースから帰って来て上の年代で練習をしている子もいるようで積極的にレベルアップを図っているとのこと。今のチームにはユースから戻って来た12歳でU 14のチームに加わっている子が二人ほどいるらしく、コーチ曰く今まで見た12歳の中でずば抜けて上手いらしいのです。そんなチームの練習に参加させれもらえれば次男にとってもいい経験になるな、とか考えていた矢先の連絡でした。

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練習を見ての感想は、とにかく走る。そしてついでに次男小せえ。サッカーは走るスポーツだと改めて感じました。チーム内で一対一を繰り返しやった後、二手に分かれて一対一、一対二、とどんどん対戦に参加する形の練習を休みなくやります。その後、チーム全体でダッシュ数本、また対戦、最後にジョグを数周。それを二学年三学年上の相手とやるんですからそらボロボロになるはずです。でも、この強度とスピードはトレセンで上級生とやった時と同程度のものですので、次男的には耐えられないものではないようで、これを続ければ確実に身になるな、という印象でした。

そんな練習を二−三週ほど繰り返した後、次男の元コーチがU14/15のチーフコーチを連れてやって来ました。曰く、土曜日にU14はパートナークラブのユースU 13と練習試合をするんだが、次男を少し試合に入れて見てみたいというのです。通常、クラブユースは一学年上のリーグに参加しています。ですのでU 13と対戦するのも当然うちのチームのU14です。人数の関係上今回はそれにユースと同学年を数人入れて練習試合をする予定なのですが、次男の年齢は11歳ですので本来U 12です。つまり対戦するユースよりも年下になってしまい、コーチからも当初は次男は出場せず、キャプテンだけ少し出るだろうと言われていました。ところが練習を見ている中でチーフコーチの考えが変わったようで、ちょっとだけなら出ても大丈夫、パートナークラブだからそんなに激しくこないし。ということで次男を出してみたい、と言われました。

元々次男本人ははその試合の話を聞いた時から出たがっていたので、二つ返事で出ることにしました。たとえ出場機会がなかったとしても、同年代のユースの試合を間近で見るのも勉強にもなると思いましたので。

長くなりましたのでその内容はまた後日。。。

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