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ネタバレ:「天気の子」個人的に面白かった部分を箇条書きして分析3/3

半年くらいまたいでしまった。でもまだ上映映画館あるし…。個人的には、面白かったんだけどドハマリしたわけではない映画でしたが、分析してみて、自分のツボにハマったところが少なかったのかなと思います。ドハマリしてるような人がこのやり方で分析したら、全然違う結果になるのかもしれない。他の映画でもいいけど、誰かやってみてくれないかなー。

【期待感系】何が起こるんだろう?という期待感
・冒頭、陽菜が異世界的なところへ行くシーンでの、スケール大きそうなワクワク感&絵が綺麗!!
・どういう問題が起こってくるんだろう…?という期待感?(帆高が東京でさまよってるシーン)
こういう問題が起きそうと分かる期待感
・帆高が船に乗ってくるときの大きな水が降ってくるシーンの、何かファンタジーなことが起こってる期待感
・晴れ女の代償的な水たまりが浮かんで落ちて、嫌な予感(期待感)
問題が起きた上で、どうなるの?の期待感
・消える消えるとわかってて消えちゃった陽菜、からの何をどう解決できんの?って感じ(解決してほしい期待感)
・拳銃まじで撃った!というドキドキ
・あ、3年も降り続いたんですか!日本沈没してるんですか?!という驚き
うまく行くのか?のドキドキ
・最初の晴れ女仕事の、本当に晴れるかな?からのちゃんと晴れるのね!って感じ

期待感について、面白いエンタメ作品は、
①期待をさせる(「そういうことやるんだ、面白そう!」「この人達の先が見たい!」「この後どうなっちゃうの?」みたいな感情)
②期待した方向性かつ、予想してなかった結果を見せる
というものなのかなと最近思っている。

②に関して、期待した方向性とあまりに違うと困惑だし(ドラクエユアストーリーとか、そうなんじゃないかな…)、予想してた結果に終着すると、とたんにつまらなくなる。だからどっちも両立して大事だと思う。

そういうフィルターを通して映画を見た結果、こういう分析結果になっているという前提ですが…
この映画は期待感を盛り上げる演出がたくさんあった。ただ、個人的には期待させる方向性が若干散らかっている気がする。
ただ新海監督も「賛否あると思う」的なことは言っていたし、思い切りエンタメ作品というよりも、考えさせるとか、強いメッセージ性のある映画を目指していたんだろうと思う。ので、そのへんは見た人に委ねます。

【キャラへの親近感や尊敬】
自分ならどうするかを考えさせる、何に困っているかを見せることで身近に感じさせる
・家出少年が実際に東京で暮らす厳しさのリアル感、そうだよねえ意外と大変だよね自分ならどうするかなって感じ
・夏美の就活困ってる感が、よくわからん女性から一気に身近になって好感上がった
純粋に頑張っていることを感じる愛らしさ
・凪がてるてる坊主になってた
・てるてる坊主傘かわいい
・線路走りながら、気持ち高ぶる帆高
純粋に尊敬できる凄さ
・凪先輩まじイケメン
・元カノ使って脱走する凪のイケメン感

何かに困っている、または何かにひたむきに頑張っている姿は、どんなキャラでも親近感がわく。そこから「純粋に尊敬できる凄さ」も交えていくと、さらに好感度が上がると思う。
今の所、その理由はその人の価値観がわかるからだと思う。
何に困る(何が弱み)なんだろう、何に頑張るんだろう、どんな凄さ(強み)のある人なんだろう?というところからキャラクターづくりをしてもいいのかも。

【キャラや話での、対比、構図、関係性】
キャラの関係性がわかって、話が分かりやすくなった
・叔父さんと姪っ子の関係だったのね!という納得感、キャラの関係性が分かった感じ
構図が分かって、話が分かりやすくなった
・論理で考えた大人と、感情で考える帆高のぶつかりという構図かなと理解
・須賀さんの奥さん天気の子だった?って感じて、個人より世界をとった前例と世界より個人をとった主人公って構図なのではと思ったとき
同じシーンで対比する2つの意味があるの面白さ
・場所がラブホテルなのにこんなピュアな使い方できんだな!って感じ
・ホテルの飯全部食うの割高なのに、と思ったけど後にみんな最後の晩餐ってわかってたのかもって後から思わせる感じ
・服脱いだら透明だったー、からの「どこみてんの」(リフレイン)の虚しさよ
・最後のシーン、この子が存在するための代償かーと考えさせられる感じ
時間的な対比での面白さ(成長、変化)
・猫がでかくなってた

キャラとキャラの関係性、血縁だとか師弟(擬似親子)的な関係が明かされるとワクワクする説あるな。家族を知ると人間らしさ感じるからだろうか?

人間は本質的に、対決構図が好きだと思う。対決構図だと応援できるし。とりあえず2つの全く対比するものをぶつけておけば、盛り上げやすいし。
ただ、天気の子に関しては、その仕込み方が気づく人にだけ気づいてという使い方をしていていた。それも好みが分かれる要因でもあるかもしれない。

【その他】
目/耳の快感

・夏美とのバイク走行アクション
・たくさん仕事をこなしながらRADが流れてテンション上がる
作品の外の世界(現実)との関連を見つける楽しさ
・リアルな東京の街の描写、イースターエッグ的な知ってる場所発見の面白さ
・平泉成がめっちゃ平泉成だった
・めっちゃ「君の名は」の人たちでてきた

音楽での盛り上げ方は、まじですごい。天気の子。別にそんなにキャラにのめり込んでなかったり、物語が飲み込めてなくても、力技で鳥肌を立たせるってすごい。
絵の美麗さも然り。だからこそ、よりイースターエッグ的な発見が楽しい。

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