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BLUE GIANTみてきた②

見てから少し時間が経ってしまったので、思い出しながら書く。

BLUE GIANTキャラクターフォーカス

宮本 大(主人公/テナーサックス)

時間が経ってしまったこともあるけど、個人的には印象が薄い主人公に感じた。恐れのないポジティブ人間。他人がどうより、自分がどうしたいかが大事。主人公らしい性格ではあるのに、どうしてだろうと考えてみた。

結論はサラッとしすぎているからだ。まったくうまいこと論を結べていないけど、ネガティブさが足りないせいだと思う。
例えば普通なら、ライブでお客の入りが少なくて凹むだとか、イメージどおりの演奏ができなくて苛立つとか。
普通じゃない部分のせいで、うまいことリンクが繋がらない(感情移入がしにくい)のではと。

雪祈や玉田がいう「すげぇよな」はこういうところなんだろう。だからこそ、河原で吹きつづけられるんだと思う。この手のタイプは努力を努力だと思わないから、ハマるものができた時に人よりつづけられるんだろうな。それこそ恐ろしいぐらいに。


沢辺 雪祈(ピアノ)

出たよ、いけすかねぇ野郎が。そういう奴はハイパーポジティブな主人公と組まされた時点で、振り回される未来は確定なんだなこれが。(ざまぁみろ)
言動と性格、どっちをみても少し骨のあるスネ夫みたいな奴だと思う。

3人それぞれが強くなろうという時に、「俺はスマートなので」と言いつつも五線紙のゴミの山ができているシーンは微笑ましかった。スマートとは。
何気ないシーンだけど、雪祈の部屋にメンバーが来た一連の会話は雪祈の人間性・本質に迫っていると思う。持ち物は人間性をうつすもの。ちゃんと泥臭い部分があるとやはり魅力的に見える。

ソロができないというシーンでは、確かに自分が1番上手いと思っているなら、もっと「俺が俺が」とでしゃばってきてもおかしくないはず。
勝つための音楽をしているって、それは裏を返せば自分を出して演奏することは負けだということになるんじゃないだろうか。どこか自信が持てない部分もあるんだろうなと思った。


玉田 俊二(ドラム/推し)

前述した2人もそうだけど、努力ができるのは才能のうち。玉田はもともとサッカーをずっとしている描写がある。個人的にはそれだけ好きでいられるものがあることも羨ましいぐらいだ。
音楽未経験の頑張り屋である玉田が1番観客に寄り添えているキャラだと思う。さらに、それを言葉にしてくれたのがファンのお爺さんだから、あのシーンは感動する。

①で不穏なシーンに気づけてよかった、焦ったと感じたのは、死ぬのが玉田だったとしても心の準備ができていたからだ。
原作未読な上に、この映画が漫画の通りなのか、それとも今回オリジナルなのかも調べずに見た。玉田か雪祈どっちかが映画オリジナルキャラの可能性もあるのか?と思っていたところにあの不穏さだったから、もしかするともしかするかもとだいぶハラハラしたわ。

主人公に家に上がり込まれ、バンドに誘われ、あげく憧れの舞台で急に解散宣言ときたから振り回されたのは玉田も例外じゃない。順位をつけるものではないと思うけど、バンド内で1番頑張ってきたはずなのにあれは少し可哀想だとも思う。

バンド解散後の様子がインタビューでうつされていて、おそらく音楽とは違う道に進んでいる様子を見ると少し寂しい。また別に熱中できるものが見つかってたらいいな。


ここまでありがとうございました。
これにてBLUE GIANT感想文(?)終了。
やっと書き終わった。次は何みようかな。料金上がるうちにシアターに通いたいな。

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