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生産技術者(パワポエンジニア)が30代ではじめて転職活動した話

こんにちは、はじめまして、くらりこすです。
30代にして初めて転職活動しました。
そして無事2社から内定をいただき終了しました。
転職後の【初心忘るべからず】のため、似た境遇の方々の参考のため、今回の活動をまとめておこうと思いブログは不慣れですが頑張ります。

本稿はこんな方におすすめです。

  • 生産技術職なのにパワポエンジニアで将来不安

  • 転職するかわからないけど進め方を知っておきたい

  • 大手への転職を検討している

  • 最近の若者の転職動向を把握しておきたい

こちら自己紹介です。
似た境遇の方は本稿はより参考になるかと思います。

ノウハウ記事というより体験談(読み物)と思っていただければ幸いです。
それでは書いていきます。

きっかけ

一番は上司です。
2年ほど前に変わったのですがなかなかにひどい。
例を挙げるとこんな感じです。

  • 「相談いいですか?」→舌打ち+PCから目を離さない+『あぁ?』

  • 「第一報ですが、〇〇で…」→『まだ決まってないもん報告すんな、決まってから言いに来い』

  • 『もっと考えろ』→まともな対案はない

  • 『高い、〇〇にしろ』→採用したらコスト上がる

なんせ仕事が進まない+パワハラ気質なわけです。
ほどなくして同僚数人が病んで休職。
私も軽症ですが適応障害の診断。
経験的にあと2年は上司変わらない。
「あ、このままだと自分壊れるな」と思いました。

付帯的なところでもう2点あります。
1つは、キャリアプランに対する不安です。
現職では生産技術職といいつつもいわゆるパワポエンジニアです。

パワポエンジニアリングとは、実際の研究開発や製品開発は行わず、パワーポイントを使って①開発の提案や、②他の会社への開発依頼(外注、アウトソーシング)を行うことで、開発を実施したつもりになること。

けんきゅうの研究所

このままでは技術者としてどうなのかな…という
【技術者のはずなのに技術やってないキャリア迷子】
てよくあるやつです。

もう1つは、家族です。
2人の子供が生まれました。
これがなかなか寝ない子で夫婦共々ヘトヘト。
徐々に
「あ、実家近くないと成り立たない(メンタル持たない)」
と思うようになりました。
夫婦で相談した結果、
子供が小学生になる前に地元に戻るのがベター
→2年以内にUターン転職を目指そう
となりました。

「不満×転職力>抵抗感」

転職学 中原 淳 小林 祐児 パーソル総合研究所 KADOKAWA

まさにこの方程式が成り立ったということになります。
(この本、転職を客観的に捉えるのにとてもわかりやすくておすすめです。)
年齢的にもこれ以上遅いと管理職経験を求められてハードル高いと思いました。
善は急げとまずは進め方と自己分析からです。

進め方を決める

どう進めるかはTwitterなどでアテをつけていました。
(周りには転職経験者いないのにSNSにはたくさんいるんですよね…)
その中で私が採用した方法はこちら。

  1. 転職サイト(ビズリーチ)

  2. エージェント(複数)

理由としては

  • 仕事と育児が忙しく自分で企業を探す時間がない

  • 昔から検索が下手くそだという自己評価

の2点からです。

転職サイトはもう1つ使いましたが、使いづらかったのでビズリーチのみ。

エージェントは複数がいいと思います。
アタリハズレもありますし、私としては

【転職すべきかどうか】
【どれくらい市場価値ある?】

の相談ができる、というのがメリットでした。
最終的にはJACリクルートメントさんがメインになりました。
各企業の採用方針とか傾向に詳しかったのと話しててイライラしなかったのが理由です(笑)

他にはTwitterからのカジュアル面談もありました。
SNS経由は先方の内面が投稿からわかるのでいいですね。
ただ大手は匿名の方が多いのでベンチャー向け、になるかもしれません。
(LinkedIn等は雰囲気違うかもしれません。)

ネガティブをポジティブに変える

職務経歴書の準備をしていてまずぶち当たった壁が

【ポジティブな転職動機を考える】

です。
ベストはもちろん

・〇〇がやりたいけど現職では実現できない
→貴社なら〇〇が実現できる!

なんですが、

日本は「不満ベース」の転職が全体の八割

転職学 中原 淳 小林 祐児 パーソル総合研究所 KADOKAWA

とあるように実際は、

・現職の〇〇が不満、もう耐えられない
→いいところないかな?

とネガティブな感情から始まることが多いのではないでしょうか。
例に違わず、私も上司への不満きっかけです。
結論としては上司への不満は完全に押し殺しました(笑)
キャリアアップしたいことも事実なのでそちらだけでストーリー立てしました。
面接でグチが漏れないよう必死でした(笑)

パワポエンジニアを続けるか

次にぶち当たったのは

【パワポエンジニアを続けるか】

です。
大手に行くならプロマネや調整、つまりある程度の【パワポエンジニア化】は避けられません。
そうすると当初の思いとしてあった、

【パワポエンジニアのままでいいのかな?】

という思いは解消されないことになります。
ここは相当悩みました。

結論としては

【私の市場価値はパワポエンジニアにしかないからその中で努力する】

となりました。
企業側から見たらそうですよね。

「経験ないけど手を動かしたいんです!」
→『で、君はなにができるの?』

てなるわけです。
というわけで

私の市場価値があるところ

・機械加工・熱処理の現場経験
・自動化(FA)のプロマネ経験(パワポエンジニア)

に決めました。

自分の市場価値重視にすることで

『あなたは何屋さんですか?』

にも答えやすくなりました。

話は前後しますが、その他の希望条件は下記の通りです。

  • 太平洋側某地方(地元へUターン)

  • メーカ(ものづくり好き)

  • 大手(フレックス・在宅できる、給料上げる※妻要望)

  • 機械、電機系(経験活かせる)

中堅クラスの優良企業も探したかったのですが忙しくて気力がありませんでした。
あとほ給料・待遇での妻ブロックが怖かったです(笑)

結構求人きました、意外と機械加工の経験が珍しかったようです。

余談ですが、【技術をやってない】という思いを少しでもフォローするために資格の勉強を合わせてしていました。
勉強する中で、自分が感じていた

【技術をやっていない】

というのは

【網羅的な知識がない】

という不安が大きかったのかなと感じています。

自動ラインの企画やっていると設備単体導入と比べて求められる知識範囲が広すぎるんですよね。
そして現場出身で設備導入経験のない前述の上司からは

『なんで検討で時間かかってるの?工事以外で45H超過申請は却下』

とか言われる環境。
こんな状況で自己否定が強くなったんだと思っています。
資格勉強、特に電工2種と電験3種取得以降は業者さんの言ってることが少しわかるようになってきました笑
※質問攻めにしてた業者のおっちゃん、邪魔でしたよね、ごめんなさい笑

転職活動してみた結果

さて結果ですが、検討は長かったものの書類応募からは実質1ヶ月で複数社から内定をいただきました。
予想外に早かったです、リモートの力ですね。
個人的には工場見ておきたかったのですが、育児中で出張できずそこは断念。
(日本海側から太平洋側、本当に遠いんです!笑)

応募結果のサマリーはこちら。

書類提出:4/5社
一次面接:2/4社
最終面接:2/2社

※外数として、カジュアル面談のみ2社、書類通ったけど辞退1社がありますが割愛。

ここからは各社の所感になります。
身バレの可能性もあるので一応有料とさせてください。
(会社名出すわけではないですが分かる人は分かる)

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