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身の丈に合った住宅購入を ~隠岐育ち松江市在住FPの豆知識~

皆さんこんにちは!
島根県松江市のファイナンシャルプランナーかみです。

弊所HPからnoteへ移設のため、過去の記事を掲載しています。(過去の記事はこれで終わりです)

今でも役立つ内容ですので読んでいただけたら嬉しいです。

2023.12.1 身の丈に合った住宅購入を


我が家は11年前に家を建てましたがその時の購入額は土地なしで約3200万円です。


床面積165㎡と割と大きく、太陽光を付けたり外構も込みの価格ですが、今思うとここまでしなくてもよかったなと思います。


最近は島根県で土地と建物で4000万円からが標準となっていますね。


正直「高っ!我が家の予算では無理!」と思ってしまいます。


ですが、4000万円からが標準になっているために購入する方が多いです。


本当に4000万円以上のローンを組んで将来大丈夫でしょうか?


仮に購入前は100万円/年、貯蓄できる家計でざっと試算してみましょう。


現在の家賃は 8万円/月  96万円/年


今後の住宅ローン返済 11.3万円/月  135万円/年  差額▲39万円

 ※金利当初15年は1% その後は1.9%の2段階固定型で試算(島根県では変動金利より2段階固定型を利用する方が多い為です)


住宅手当がなくなる 2万円/月が0円に   ▲24万円


固定資産税  15万円/年         ▲15万円


100-39-24-15=22万円


これに物価上昇を考慮して年間の支出2万円/年  ※200万円の支出に対して年1%上昇で試算


22万円-2万円=20万円 


すごく簡単に計算しても年間20万円の貯蓄は少ないですね。


お子さんがいれば、食費が増え、習い事・クラブ活動にもお金がかかります。


収入アップ分や住宅ローン減税を貯蓄に回せれば多少は増えますが、住宅購入前の貯蓄とはいかないでしょう。


お子さんが小さいときに住宅ローンの支払いのせいで貯蓄ができないと、教育資金が必要になる大学進学時には家計破綻に陥ってしまいます。


今生活できているからよしではなく、将来のことを考えて購入予算を立てていただければ違った結果になると思います。


将来という漢字は「まさにくる」と読めます。


お子さんが成長すれば教育資金が必要になるときは必ずくる。

まさにくるのです。


老後の資金のように少しあと伸ばしにすることはできないですよね。


今から準備をしておくのか、目をつむるのかはみなさんの選択次第です。


今回の試算は弊所の経験から例を考えてみました。実際はご家庭ごとで家計は違ってきますので同じ結果になるとは限りません。


まずは我が家の家計と予算という身の丈を知ることです。

物価上昇することを前提に30年、40年先の生活設計(キャッシュフロー表)を立て、家計管理ができるようになること、我が家の身の丈を知り、身の丈に合った生活をすることです。


そして今を乗り切るだけではなく、将来のための準備しておくことがこれからも続く物価上昇に備える手段となります。 

これって二宮尊徳の考え方、分度と推譲なんですよね!


分度・・・ 自分の置かれた状況や立場をわきまえ、それぞれにふさわしい生活をすることが大切。

また、収入に応じた一定の基準(分度)を決めて、その範囲内で生活することが必要。


推譲・・・ 将来に向けて、生活の中で余ったお金を家族や子孫のために貯めておくこと(自譲)。

また、他人や社会のために譲ること(他譲)。

                       (真岡市HPより引用)


いくらまでの購入額なら無理なく返済が出来て、教育資金が必要になるときをクリアできるのかという我が家の身の丈を知っておくには現状分析が有効ですので、是非ご活用ください。


みなさんの暮らしがゆとりあるものになるよう、少しでもお手伝いが出来たらと考えております。

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