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発売前夜

 新刊発売前夜は、そわそわした気持ちになります……。
 例えるなら愛しい娘が嫁に行く前夜の、父親の気持ちというものでしょうか(まだ未経験ですが)。
 
 親としては泣き笑い苦労して育てた娘(紡いだ物語)の幸せを祈ることしかできません。
 必要としている方に届き、愛されますことを心より願います!

 
 本になったとき作家の仕事は、すべて終わっていますが、数か月いや数年以上、共にした娘(物語)は、かわいいものです。
 
 ただ万人に受ける物語などありません。
 数百、数千人に一人でも、この物語を必要としている人がいると信じて、世の中に送り出します。
 その一人の心を強く震わせ、力になりたい……。

 
 でも、そのような作者のこだわりや想いは、読者には無関係です。
 市場は冷酷です。売れない本はすぐ返品され、あっという間に舞台から去っていきます……。
 
 せめて舞台に立っているときだけでも全力で応援する、それが親の務めと思っております。
  
 しばらく告知などが多くなりますが、お許しください。


第13回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞を受賞して自衛隊ミステリー『深山の桜』で作家デビューしました。 プロフィールはウェブサイトにてご確認ください。 https://kamiya-masanari.com/Profile.html 皆様のご声援が何よりも励みになります!