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世界の株価上昇は継続するのか

アメリカは昨年12月から、また日本は年初から、株価が好調です。

まず、アメリカは金利低下が材料視されているようですが、実際には金利敏感銘柄よりも、半導体などテクノロジー関連の上昇がけん引しています。もちろん金利低下はグロース銘柄への投資家心理の支えになっているとは言えますが、それ以上に、半導体関連銘柄の世界的な利益回復や回復の予想が大きな理由となっているとみています。

さらに、日本でも半導体関連銘柄への注目が強まっており、指数上昇に貢献しています。

日銀が金利引き上げを先送りすることも円安と共に日本株の好材料とみられています。この点については、このところの日本株の上昇が一時的な政策先送りに依存しているという意味になるので長続きするか心配です。本来日本株は、ヒト・モノ・カネの不足から起こる賃金上昇、金利高、円高の環境で上昇するとみていたので、上昇の継続には疑問があります。

現実に企業が賃金を引き上げるニュースが増えてくれば、日銀の政策変更の可能性が高まり、一時的には円高を理由とした株価の調整が起きる可能性があります。ただし、これは半導体産業の改善やアメリカ経済のソフトランディング、つまり景気後退に陥らないというシナリオに反するものではありません。

今後、株式市場は、日本もアメリカも金利動向よりも収益動向に注目するとみています。日本については金利が上がりながら株価が上昇することが十分あり得ます。金利が上がれば株価が下がるというルールはありません。

〔チーフ・ストラテジスト神山直樹のレポート等は下記URLからご覧いただけます〕
■KAMIYAMA Reports https://www.nikkoam.com/market/kamiyama-view/kamiyama-reports
■KAMIYAMA Seconds! ~90秒でマーケットニュースをズバリ解説 https://www.nikkoam.com/market/kamiyama-view/kamiyama-seconds
■「投資ってなんだ!?」 https://www.nikkoam.com/market/kamiyama-view/kamiyama-investment
■神山解説 https://www.nikkoam.com/products/etf/we-love-etf/#1:category:113 

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