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以前は色んなアレルギーがあったお話 加茂自然農園 山崎徳哉

こんにちは。
花粉の飛び交う時期がやってきましたね。
僕は農業を継いだ頃が一番体の状態が悪く、花粉はもちろん、ホコリやハウスダストにも反応し、さらには日光アレルギーまで出ている程で、野外での作業や工場での作業が多い僕は向いてないんじゃないか?と思われるほどの状態でした。
そんな僕も今では花粉では多少くしゃみは出るものの、まるで呼吸をするようにくしゃみの連続で、息継ぎをするのがやっとのような連続のくしゃみをすることも無くなり、日光アレルギーも治まり、工場での作業も出来るような状態へと改善しています。

僕の経験をもとに、なぜ改善されたのかを書いてみたいと思います。
多少情報に間違いもあるかもしれません。鵜呑みにせずに気になったらご自身でも調べてみてください。

まず僕の状態が最悪だった頃は、農業でもまだ農薬を使用していた頃で、マスクはしていたものの、農薬散布というのは呼吸器官だけでなく、皮膚からも吸収するため、かなり体内に蓄積されていたと思われます。
実際農薬の慢性中毒で体は異変を来していました。基準は守っていましたが、僕は生まれつき肝臓が弱かったので、人よりも代謝能力が低かったと思われます。

農薬のほとんどは神経毒で、神経システムは虫も人間も似たようなものなので、個体が大きいので虫のように死にませんが、影響はあります。体のシステムというのは例えばホルモンの調整や臓器の運動や免疫システムなど、色んな働きが自動で働いており、その部分への影響は大きいのです。
そして農薬というのは、石油由来で出来ているものが多く、脂溶性の毒なので、体の脂肪に蓄積されます。体に化学物質が蓄積している状態です。一つの農薬が体に及ぼす影響は研究がされますが、それらが複数組合わさった影響を全て解明するのは非常に困難です。
真水に一色の絵の具が垂らされればその色に染まるだけですが、色んな色が溶けている水に、さらに別の色が足されると何色に変化するかは予想がつきがたいように、化学物質が貯まっている状態乗って体に他の化学物質が入ってくれば、それらが相互にどのような反応を起こすかは未知数です。

ですので、そういった化学物質が貯まっている状態というのは何にどんな反応をするかわかりません。
貯まっているものを排出し、キレイな状態へと変えていくだけでも大きな変化となりますので、デトックスは大切な考えかと思います。体の脂肪分に溶けて蓄積している脂溶性の毒を汗をかくことで排出し、キレイな脂質を摂取し、入れ替えるという事は積極的に行いました。

ここで脂質のお話に移りたいと思います。
色々と書籍は読みましたが、特に勉強になったのはこの本です。
その「油」をかえなさい!―――「油脂」をちょっと見直すだけで体は劇的に変わっていく!
内科医 内海聡 著

この場で全て紹介する事は出来ません。
簡単に説明したいと思いますが、そのため厳密には違うよねという事も出てきますが、詳しくは書籍をご覧下さい。

脂質というのは非常に大切で、体の機能を維持する上でホルモンというものは重要な役割を果たしています。そのホルモンをつくるにも脂質が必要となります。
さらに人間というのは小さな細胞の集まりです。
その細胞一つ一つの細胞膜には脂質が大きく関係します。摂る脂質によって、その状態というのは大きな影響を受けます。
酸化していないキレイな脂質を摂るというのは大切な事です。

まず動物性と植物性のあぶらがあります。
動物性は熱に強く壊れにくい特徴があります。本来は非常に質の良い脂です。現代においてはホルモン剤や抗生剤を使用されますが、それらは石油由来のものが多く、脂質に蓄積することから、育ちが重要になるというのが注意するポイントでしょうか。

植物性にはオメガ○○と分類や特徴が分かれるのがポイントとなります。
色々あるのですが、分かりやすく2つに絞ります。
正反対の働きを持つ「オメガ3」と「オメガ6」

「オメガ6」=堅牢な細胞膜をつくる(血液凝固、炎症促進、アレルギー促進作用、血栓促進作用)

「オメガ3」=柔軟な細胞膜をつくる(血管拡張、血栓抑制、炎症抑制、アレルギー抑制作用)

どちらが良い悪いではなく、拮抗する作用なので、バランスが大切。
「サラダ油」ばかり使っている状態だと、細胞が炎症を起こしやすい状態になるのはこのためです。

当時の僕のように一度花粉が付着してくしゃみが出始めると、洗い流して取り除いても、ずっとくしゃみをし続けるような状態は、免疫が過剰に反応している状態と言えると思います。

もう一つは体の緊張の状態です。
緊張している体というのは、ちょっとした事にも起こりやすく、反応しやすい状態です。
逆に筋肉がリラックスしていればちょっとした事に怒ったりしにくくなります。
筋肉の硬さというのは、臓器で言えば肝臓と関連があり、肝臓が疲れると筋肉は硬直しやすくなると言われています。このような事も関連してくる事柄のように思います。

さらに、もう一つ重要な観点として、環境的な要因です。
花粉は昔から日本にもありますが、同じ花粉でも昔の花粉と現代の花粉は状態が違うのではないかという説です。
つまり現代の花粉には農薬や排気ガスなどの化学物質が付着しており、それらに反応しているという考えです。それはある意味、体の正常な反応とも言えます。
お茶の木の育ちが土という環境の影響を、良くも悪くもそのまま受けて育つように、病気の元となるのが、僕たちが住む地球という環境の汚染から来るものが多く関係していると捉えるならば、本当の意味で良くしていくには、僕たちが住む環境自体を良くしていく必要があるという考えです。
これは中国の医学などでも、手術をするような(つまり患部をみる)医者は下で、中の医者は人自身(精神性も含めて)みる。上の医者は環境をみるというような考えがありました。正確な文言は忘れましたが(^^;
非常に参考になる考えだと思います。

これだけではないと思いますが、参考になれば幸いです。


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