連載⑤ 戦争と絶対隔離政策 ―― 戦前の無らい県運動(1)
今年5月、江連 恭弘・佐久間 建/監修『13歳から考えるハンセン病問題 ―― 差別のない社会をつくる』を刊行しました。(以下の本文では『13歳…』と略します。)
編集を担当した八木 絹(フリー編集者、戸倉書院代表)さんに、本に寄せる思いを書いていただきました。不定期で連載します。
1931年「癩予防法]――絶対隔離政策の推進
日本のハンセン病政策は「絶対隔離政策」であったといわれています。全ての患者を療養所に一生隔離し、外の世界で暮らすことを許さず、最終的には患者が