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見たい世界を、一緒に作ろう

こちらはM&Aクラウド アドベントカレンダー2023の5日目の記事です。

初めまして、PdM(プロダクトマネージャー)として10月半ばにジョインした神戸です。

前職は外資系SaaS企業で2年強テクニカルサポート、その後異動して5年強 Regional PdM (一部機能・分野担当) として働いていました。

入社してまだ間もないのですが、今回は私の「キャリア」をテーマに、前職のPdMとしての経験、そしてなぜM&Aクラウドジョインしたのかを書いてみようと思います。


そもそもPdMってどんな仕事?

まず、「PdM(プロダクトマネージャー)って何?」という方のために簡単に説明すると、「担当する製品、サービスの開発から販売まで戦略を立て、実行、意思決定をする責任者」のことです。

通常、外資系の日本拠点は日本市場への販社であり、開発組織は無いことが一般的です。

前職も同様で、開発組織はありませんでした。しかし、日本が収益上重要なマーケットであり、また、主力製品になくてはならない機能が日本市場固有の要件であったことから、外資系にしては珍しく、日本拠点設立初期からPdMがいました。

ちなみに私が入社した時、従業員はまだ50人ほど。(卒業時には400人近く)

入社した頃の日本市場では、アーリーアダプターのお客様の導入事例をみて、大企業のお客様による主力製品の導入が進んでいました。その後、Add-on製品群、中小規模セグメント向け製品群のローンチが続き、既存のお客様数も増え、セグメントや製品分野別に、顧客担当部門も分業・組織化していきました。

一方で製品開発組織の目線では、他社製品を吸収して製品を拡大していった経緯や、社会的な要請から、将来のために、大規模な統合・改修がなされていく過程でした。

PdMの仕事もこの変化に呼応して、1)が製品や分野別の担当制になり、さらに2)の仕事も加わっていきました。
1) 日本市場のための新製品や改修機能のローンチの為の仕事
2) 製品変更に伴う既存顧客コミュニケーションや移行プロジェクト推進

私の担当機能は、その機能がないと、そもそもその製品を導入する意味がないという重要な位置付け。

みんなが使う機能なだけに、エンドユーザーも社員も改善提案を持っている。

その機能の大刷新開発と製品全体のUIの刷新開発がセットになっていました。開発も大掛かりだし、全顧客の移行も完了する必要がある。すごく大規模なプロジェクト。

「本社も日本拠点も経営レベルで必要性と重要度は認識している」ことは周知の事実でしたが、開発期間は長期間に渡り、お客様や社員の負荷も高く、PdMといえども製品作り以外の調整ごとの仕事もたくさん。。。などの理由から、製品開発に集中して、短期間で機能リリースしたい志向の強いPdMたちは、その活躍の場を新天地に求めていきました。

私も迷いましたが、

「あんな歴戦のPdMもやり遂げたことがない、長期間で、何やら複雑で、日本拠点も相手の海外チームも変化の中で、日本のお客様にとってめっちゃ重要なものだよな…だったら、私がやり遂げてやる!」

と燃えて、進むことにしました。

部門横断プロジェクト、走り切った4年半

では、どう進んだか。

すでに持っていたもの(自分・仲間)を確かめる

すでに持っていたもの

担当機能は、業務範囲としてはニッチでしたが、技術的には幅広いものでした。言い換えると、製品全体に応用が効く、あるある問題の対応に、網羅的な知見がつくものでした。

その保守対応で、普段から、サポートや導入のチームとは、互いに知見や課題をシェアし、協働していました。

カスタマーサクセス部門(営業側)にも、導入や顧客サポートなどテクニカル寄りの職から異動した人もいましたし、部門横断プロジェクトを推進する職としてプログラムマネージャーも入社してくれました。

もともとサポーティブで、役職関係なく、時間を割いて教えてくれる、お客様やチームの将来の為に一緒に考えてくれる人ばかりです。

この人たちと、いくつかの中小規模プロジェクトで実績を積めばいいんだ。チャンスでしかない。

ということで、以下のアクションをとりました。

チームとしての実績を小さく積み上げる

きく/把握する

きく/把握する



伝える

伝える

一緒に型を作る

一緒に型を作る

これらアクションを行い、中小規模のプロジェクトで、期限内にお客様の移行を完了する実績を積み上げました。

いざ大規模プロジェクトの方の機能開発が進み、いよいよ限定リリースが見えてきたという頃には、部門横断で走り出せる下地ができていました。

説明責任者であり続ける

大規模プロジェクトでは、プロジェクト分科会リードに任せられるところはお任せして、遊軍として全分科会のSlackやMTGを飛び回り、道筋が見えて、資料も出揃い、オペレーションも軌道に載りはじめるところまで伴走しました。

各分科会からあがった課題と、海外拠点から得ている情報を元に、日本のマネジメントへの定期報告+意思決定をしてもらうMTGに向けて、自チームのマネージャーと論点を整理していました。

合わせて、顧客通知分科会のリードを兼ねながら、「顧客に通知する内容は十分か」「これまでと一貫しているか」「いつどのフェーズの顧客に何を公開して良いのか」という視点で横軸にプロジェクト全体を見て、外部向けの製品系コンテンツを監修する役割は、最後の全顧客移行完了まで担いました。

万人にとって完璧な製品はなく、ユーザーからあがってくる「このように動いてほしい」という改善要望そのままの機能を開発するとは限りません。

だからこそ、PdMとして、機能や変更の背景や意図を社内で丁寧に伝え、顧客担当部門に腹落ちしてもらうことが不可欠です。事前に一緒に資料準備もするし、お客様からの難易度の高い質問の回答対応の支援もする。そして、お声を受けて海外本社から引き出すべきことはきちんと本社に要求する姿を可視化しておく。製品については、説明責任者でい続ける。そうすれば、やがて名実ともに協働者として、一緒に進んでもらえるチームになる。

そんなこんなで4年半を完遂した時。いったん仕事と東京から離れて、人生の中の仕事を考える時間を持つことにしました。

さらなるワクワクを求めてM&Aクラウドへ

旅に出て、出会った人と話し、オンラインでパーソナルトレーナーやビジネスコーチとのセッションは続け、前職の斜めの関係のメンター的な存在とも話し、自分の自然体、価値観、仕事や組織に求めるものを言語化していきました。

旅先: 離島の自動車学校 合宿生の寮
寮母さん(50-60代)に「zoomしてたらいらない写真撮っちゃって、LINEさわるとき邪魔なの」
と相談され、Androidスマホのテクニカルサポート 笑

結果、日本で生まれ育ち、海外から見た日本というのも大学や前職でみて、やっぱり日本は素敵なところがたくさんあるよな。次のチャレンジは日本市場に誰よりも早く価値の届けられる企業に勤めたいな。

新しいものと伝統的なもの、外を知った人と中にいる人、多様なバックグラウンドの人々など、自分と他者、組織同士がお互いに刺激しあえるのは楽しいよな。刺激し合いながら、まだ見ぬ、遠いかもしれないけど大きなものに向かって、一緒に進めたら、なおうれしいよな。

そういう仕掛けを社会に出していけるのはワクワクする。社会の中で、メジャーより周辺から変化を起こすポジショニング=私の自然体で いられる場所にいたいな。

子どものときも学生時代も仕事でも、それぞれが持っているすごいところや良さを活かして自律的に動けていて、協働できる状態になる助けをすることにやりがいを感じるよな。


そんないろいろな想いをまとめると次の通りでした。

・ワクワクできるIT自社製品作りにチャレンジできるところがいい!
・次のチャレンジは日本市場に誰よりも早く価値の届けられる企業に勤めたい! 日本企業がいい!
・自然体の私が仕事において大事にしている価値観と代表や製品部の価値観が近く、かつ知的好奇心に溢れる行動を尊重し純粋に面白がってくれるカルチャーのところがいい!
・ 組織としてもこれから仕組み化して大きくなっていくところがいい!

そんな会社で、PdMとして事業成長に寄与する製品開発をする経験を積みたい。

ということで、面白い転職支援サービス(価値観や興味領域やビジネス/プロダクトフェーズ、得意なこと/苦手なことなどをタグや一言で登録して企業側から面談スカウトを受けるスタイル)を使って、日系スタートアップの代表や創業者、製品部門の統括、製品と距離の近いカスタマーサクセス部門の方々と面談や面接をしていました。

同サービスのユーザーとして、従来の転職サイト(旧来の業界や職業分類で検索するしかない)や転職エージェントサービスと格段に違う「こういう人たちと会って話したかった」「話せたおかげでキャリア解像度爆上がり」体験ができ、マッチングサービスの製品作りへの興味が高まって行きました。

様々な企業と会う中で、私は
・一旦のPMFは完了していて、グロースかつ展開していくフェーズの方が力を発揮できる
・特定業界や業務部署が顧客のverticalな製品よりも、ターゲット層はありつつも顧客の業界やビジネス領域はhorizontalな方がワクワクする
こともわかり、上述の軸に最もフィットするM&Aクラウドにジョインすることを決めました。

前職で海外にいるUXエンジニアやユーザーリサーチ職と仕事をしたおかげで、UX感度が鋭くなり、日本の街中の案内図や、漫画ゲーム原作のメディアミックスや、絵文字・キャラクターアイコンのUXレベルの高さ、平和に年齢層も国境も超えていくコミュニケーションパワーのすごさに改めて気づくことができました。どこを歩いていても研究しがいがあってとても楽しい。

インハウスのデザイナーや、UX観点を持ってバンバン提案してくるエンジニアの皆さんと働けるM&Aクラウドの環境は、とても恵まれているしありがたいと思っています。

前職とはだいぶ時間軸が違うので、スピード感を持ってアウトプット、アウトカムにつなげられるように、挑戦していきます。

Be the Change You Want to See in the World.


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