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美しいものを感じていたい

美しいものを美しいと感じていたい。これが自分が生きていく上で一番価値のあることで、人生の目標でもあり、生きている理由だと思っている。自分も美しくありたい。仕事もデザインの仕事をしている。

エリートコースからドロップアウトしてしまってから、お金を稼ぐこととか、社会的地位とか、資本主義的な価値観から離れて、自分なりの価値観を構築しないと劣等感から逃れられず、惨めで生きづらかった。

美しいものを見て感動する時、私は身体中の細胞の水分が、震えて波打つような感覚がある。心が揺れる。素の状態の心は、鏡のように静まり返った湖のようなもので、美しいものを感じた時にそれが波紋となって、そこに広がるイメージだ。だから、感受性を高めるために、いつも心を平穏にしていたい。心が荒れていると、美しいものの波紋を感じることができなくなってしまう。静寂も美しいけれど、揺れているのが心地よい。

読書が好きだ。ずっと本の世界に浸っていたい。いろんな思考を巡らせたり、人の感情を知ったり、作家の紡ぐ言葉に感嘆したり、ゆらゆらと心を揺らしていたい。それが幸せ。

現実も面白くて好きだけど、スピードが速い。心の動く速度もゆらゆらとはいかない。刺激が強すぎてバシャバシャ大波。ストレスも強い。まあ、それも面白いけど。

コテンラジオを紹介してくれた同僚が、休日に美術館に行ってきたそうで、「シュルレアリスムは現実と非現実の融合ですよ。」と言っていた。今は自分の理想をやっと見つけたが、現実の出来事に翻弄されたりする。融合した世界というのはまだどんなものか分からない。

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